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多摩美術大学 合格おめでとう!!

城之内高校のS.Nちゃんが多摩美術大学 生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻に推薦入試で合格しました。
おめでとうございます。最近、多摩美のプロダクトでは、推薦入試で、デッサン、プレゼンテーションと面接、自己PRの文章の提出が求められています。

以下、S.Nちゃんが推薦入試で留意することをまとめてくれたので、是非ご参考下さい。

受験について

◉1.2年生の時

・できれば早めにしておきたい事
特に推薦は、面接や書類審査等があるので、準備は早めに始めた方がいいです。絶対やっておいた方がいい事は3つです。
いろんな事に挑戦する事、オープンキャンパスの参加、興味のある分野の本を読む事です。

1.ボランティアやプロジェクトに参加したり文化祭で積極的に役職を取ったりなど、書類や面接で使えるネタは多ければ多いほど良いと思います。勉強や実技の練習もあり大変ですが、できれば1、2年のうちに色々な事に挑戦しておくと良いと思います。岩本先生も授業で小説や小論を書かせてくれたり絵本の翻訳をさせてくれたりするので、使えそうなものはメモにまとめるなどしておくと3年生になった時に助かります。

2.オープンキャンパスは絶対行った方が良いです。そして、行く時は必ず自分の作品を持って行ってください。本番で実際に合否の判断をする教授に、作品を見て意見をもらう事ができる機会は貴重です。相談や質問もできますし、一度話しておくと本番の面接でも少し気が楽になります。私は、意識して身だしなみをしっかりして、教授の目を見て、頷きながら話を聞いて、前日に10個くらい質問を考えて行きました。メモを取れるノートがあるといいです。ホームページで教授の顔や研究内容がみれると思うのである程度覚えて、自分の興味のある分野を研究している方には積極的に声をかけるといいです。

3.新書2、3冊でいいので興味のある分野の本をよんでおくと良いです。その分野の基礎的な情報を知る事ができるし、面接でも〇〇という本を読みました、としっかり関心を持っている事をアピールできます。自分が社会に出てやりたい事を見つけるきっかけにもなるので、ぜひ読んでください。
何のために大学へ行くのか、大学でやりたい事、社会に出てやりたい事あたりは自分の中でできるだけ具体的に明確なビジョンを持っておくといいです。自分の中にはっきりとした指針があると迷いにくいし、教授や先生方との意思疎通もスムーズになります。


◉3年生の時

・対策方法とか
私は課題の過去問等の対策は夏期講習が終わった後の9月から始めました。最初は作品を描いて好評でプレゼンをして、慣れてきたら描くの三時間、プレゼン3分と時間を意識して練習します。私は11月の初めくらいにほぼ合わせられるようになりました。
10月の初めくらいからは自己PR文を考えだして、校正を繰り返しながら10月の半ばから面接練習も同時進行で始めました。自己PR文は10月の終わりに完成したので、一ヶ月くらい練っていました。面接も書類もいろんな人に見てもらうと良いと思います。
自己PR文の内容は、「テーブルのデザインをした経験とそこから学んだ事、人とモノとの関係性に興味があり、モノのデザインを通して未来の生活を作りたい」という事を書きました。自己PR文は面接練習に使うのでコピーを取っておきます。

面接練習はとにかく数をこなしました。最初はうまくいかなくても10回もすればすらすら答えられるようになると思います。
1.自己PR文にそって1分間自己PRを喋る
2.実技で描いた絵について3分間プレゼン
3.質問を5個くらい
を1セットとして練習しました。先生からは自己PR文の内容に対する質問や、よく聞かれる質問を出してもらいます。
よく聞かれる質問
・スポーツは何かやっているか・最近読んだ本・趣味はなにか・大学で学びたい事・大学でやりたい事・高校で頑張った事・特技・好きなデザイナー・将来の夢 など
本番の2週間前くらいから、はほぼ毎日一回は面接練習をするようにしていました。


◉本番の時

・受験について
1日目に実技、2日目にプレゼンテーション面接をしました。1日目はモチーフが例年より増えた事に焦り、構図を考えたり、形をとったりするのに時間がかかってしまいました。そのせいで後半さらに焦り、正直うまく描けませんでした。どんな問題が出ても一度落ち着いて、いつものペースで描くよう心がけると良いです。焦った時ほど、一度描くのをやめて、落ち着いてください。
2日目はおおよそ練習通りにできましたが、タイマーの音に驚いて、プレゼンのまとめを言う前に「以上です」と言ってしまいました。タイマーが鳴っても多少は聞いてくれるので、言いたいことはしっかり言い切った方が良いと思います。
プレゼンの内容は「"見えない特徴を見せる"をテーマに、モチーフの特徴やそれについて考えたことをどのように作品に落とし込んだか」を話しました。
質疑応答はとてもうまくいきました。教授陣はあまり微笑んではくれませんが、ちょっと頷いたりはしてくれるので、怖気付かず、しっかり目を見て笑顔で明るくはっきりと答えると良いです。
聞かれた質問と回答
・大学で何を学びたいか
→人とモノの関係性について。UXデザインなども学び人の生活にアプローチできるプロダクトをデザインしたい。
・得意なスポーツ、趣味、特技など
→中学で弓道部に所属。県大会の優勝経験や学んだ事をアピール
・国際的に活躍する人になりたいと考えた事はあるか
→ある。パシフィックリムプロジェクトに参加したい。高校での英語プロジェクト参加経験について
・将来の夢
→家電製品のデザインがしたい。新しい価値や生活スタイルを提案できるデザイン
・最後に自己PRか質問
→合格した場合入学までの期間にしておいた方が良い事はあるか

うっすら聞こえた私の前の人達の声が小さく暗めな話し方だったので、私は大きく明るい声で話すことを特に意識していました。
二日間とも何かしらミスをしてしまったので、絶対落ちたと思っていましたが、今改めて考えて、合格した理由を挙げるなら、

・大きく明るい声で終始笑顔でいたこと
・プレゼンのコンセプトをはっきりさせて、シンプルなモチーフからも深く考えられることをアピールできたこと
・プレゼンに教授にも体を動かしてもらう所を取り入れた事
・新しい視点や表現を評価すると聞いていたので、しっかりと理由をつけた上でモチーフを地面に埋めてみた事
・質疑応答で高校での活動や自分の考えを強くアピールできた事
・オープンキャンパスで質問や作品について話したことを覚えてくれていた

などが考えられるかと思います。参考にしてください。
・注意点等
ホテルはとても乾燥します。加湿器をつけて夜は暖房を消してお風呂にお湯を貯めたまま風呂のドアを開けておくことをオススメします。
多摩美は山なのでとても寒かったです
開場は記載されている集合時間の10分前からでした。それまでは外で待ちます。グラフとダクトと環境は近くの食堂の中で座って待てました。他は知りません
多摩美行きのバスはとても混みます。最悪一本逃しても大丈夫な時間に行くのが無難かと思います。

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岩本吉隆
英語塾を開校し、授業の傍ら、英検や受験問題の分析や学習方法を研究しています。皆さまの学習に何か役に立つ事があれば幸いです。https://highgate-school.com/