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312. ディズニーって映画を使って同性愛を広めようとしてるんですか?子供に見せたく無い親の為に映倫もチェックして欲しいです。

私はディズニーの関係者でも何でもありませんので、ディズニー側が何を考えているのかはわかりません。

しかし、映画の1シーンに同性同士のキスシーンがあるからといってそんなに目くじらを立てる必要があるんでしょうか?

映画の中に同性愛の要素があるからといって、それが「同性愛を広めようとしている」とは言えません。そもそも「同性愛を広める」とは何でしょうか?

子どもたちが(同性愛がわかるシーンがある)ディズニーの映画を見たら、子どもが同性愛になると思っていらっしゃるのでしょうか?もしそうだとしたらそれは誤った考えです。

同性同士のキスシーンを見ても、異性同士のキスシーンを見ても、子どもの性的指向は生まれ持った個性なので変わることはありません

この映画を見た子どもが全員同性愛者になることはありません。

逆のパターンを考えてみてください。世の中には男女の恋愛を描いた映画がたくさんありますね。ディズニーでもミッキーマウスとミニーマウスがキスをするシーンがありますし、(ネットで検索しましたが)ミッキーとミニーのキスシーンのグッズがものすごくたくさん販売されています。

このようにディズニーだけでなくいろいろなアニメの中に異性愛(男女の恋愛)が盛り込まれているのに、世の中にはレズビアンもゲイもいます。

もし子どもが映画の中のキスシーンに影響を受けて性的指向が変わってしまうのなら、世の中にレズビアンもゲイも存在しないはずです。世の中は異性愛であふれかえっているのですから。

今回の件(新作映画の中に同性愛描写があること)でツイッター上では日本と同じように賛否両論繰り広げられています。その中で私が興味深いと思ったのは、「美女と野獣」についての指摘です。

海外のツイート投稿者曰く、「美女と野獣」では「人間の女性と獣の男性がキスをするシーンがあるが、それはいいのか」。女性同士のキスが認められないのなら、人間以外の「野獣」と「美女」のキスはそれ以上に倫理的に許されないはずだというものです。

ちなみに、アニメではない実写版の「美女と野獣」でも同性愛シーンが問題となり、2017年にマレーシア(イスラム教徒が多い国)では公開が中止となっています。


参考資料

HUFFPOST 「『美女と野獣』同性愛シーンのカットにディズニーが反発 マレーシアで公開中止に」(2017.3.15)

HUFFPOST 「同性キスシーンを批判する人は「大バカ者」。バズ・ライトイヤー主演俳優がピシャリと反論」(2022.6.17)

YAHOO!JAPANニュース 「『バズ・ライトイヤー』「既存の人気シリーズになぜ同性愛要素を入れる必要が?」という批判に対して」(2022.6.16)

ロイター(REUTERS) 「『バズ・ライトイヤー』、14カ国で上映禁止 同性カップル描写巡り」(2022.6.14)

画像:Photo by Tallie Robinson on Unsplash