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頑固さは、時にモラハラへの対抗策となる

モラハラ夫(妻)は、こちらを責めるようなことばかり言ってきます。
例えば頭痛がひどいことを伝えると「お前が夜更かしをするのが悪い」と言い、
今月の予算が足りないと言うと「お前の無駄遣いのせいだ」と言います。
何もかも、こちらの原因でそうなっていると言うのです。

とにかくパートナーを否定することで、自分の威厳を保とうとします。

それに気づくまでは、私は夫に言われたことをなるべく守るようにしてきました。
夜更かしする日を減らしたり、節約を目指したり。甲斐甲斐しくも夫の要求に答えるようにしてきました。そうすることで夫に認めてもらい、夫との関係を良くしていこうと思っていました。

けれど夫は私を認めるどころか、常に何かしらの不備を指摘し、夫からの要求が減ることはありませんでした。
例えば「洋服をしまう際は防虫剤を一番上に戻す」や「1分でも待たせた際はお待たせと言う」など、小さなルールがどんどん積み重なっていきました。

そして夫の要求は、日によって言うことが真逆で一貫性がないと、ある日、気付きます。それは「ダブルバインド」と言われ、モラハラやNPDを調べていくと、よくある行動なのだそうでした。
洋服をしまう際「防虫剤なんてどうでもいいから1秒でも早く引き出しをしめてくれ!」と急にキレられたりもしました。

そのため、夫に対し、
「あなたが言ってることが以前と違うのに怒るとはどういうことなのか」
「以前言われたとおりにしたが、逆を言われてキレられるのは心外だ」
と、怒り反論をしてきました。
すると夫は、ケンカを売られたとばかりにキレ返してきます。結果、罵り合になるということを繰り返してきました。

「ダブルバインド」は、私が反論をすることにより、夫にとってはケンカをするためのよい機会となっていたのです。

モラハラを調べていくうちに、モラハラには、あまり反応を示さないことが一番だと知ります。もしくは反応を最低限に留めるのがよいそうです。
※詳しくはJoeメソッドをご確認ください。とても詳しく解説されています。

「ダブルバインド」への対処も、反応を最低限に留めれば、こちらの労力も最低限で済みます。どうせ正反対のことを言われたり、言ったことすら忘れている場合が多いのです。なぜならその場の感情を相手にぶつけて「キレる」ことが重要なようで、細かい設定はさほど考えてもいないようです。
ので、とりあえずの対処をしてその場を乗り切ることに努めます。
なるべく手間をかけず、なるべくこちらの負担を減らすことを考えていきます。

時に、どうしてもこちらが飲めない要求を、モラハラ夫(妻)がしてくる場合があります。
たとえば「毎晩サラダを出して欲しい」など、物価高の中で生活費を上げるわけでもなく、突然要求してきたりします。
そうした場合、時により「静かなる頑固さ」が有効となる場合があります。
つい「は?だったら生活費あげてよ!」とつい口から出てしまいそうになりますが、言い返すとケンカのきっかけを与えてしまい、相手の思うツボです。一度、ケンカのきっかけを与えてしまうと、モラハラ夫(妻)は、お前が言い返したからケンカになったんだ。お前が悪いんだろ?とでもいうように、不機嫌オーラを撒き散らしてきます。

ふいに無理な要求を押し付けられそうになった際は「静かに頑なに拒否をする」のです。むしろ要求に応えられないことが、こちらにとっても残念だとでも言うような態度を取るのです。
決して声は荒げずに、感情を乗せないことに気をつけながら、「ちょっと難しいかなぁ」と答えます。
いったんは「うーん、、」と検討をしてみるフリをします。
そしてまた「やっぱ難しいなぁ」と独り言を言うように、結論づけます。
詳細は伝えずに「無理かなぁ」とだけ答えます。
どうしても理由を聞かれた場合は「予算が」など、完結に短い単語で、相手の落ち度もやんわりと指摘しつつ答えます。
その後も、モラハラ夫(妻)が、反発をしてくる可能性がありますが(※暴力等がある場合には、すぐにその場を離れて警察を呼ぶなど、必ず身の安全を確保してください)、モラハラ夫(妻)に同調する姿勢を見せながらも、淡々と「難しいかなぁ」と、テコでも動かない頑固さを、静かに演出してみるのです。感情もあまり見せずに、「静かな頑固さで、反論もしない」ことが大切です。なぜ難しいか、詳しい説明も必要ありません。
こちらも断ることがあるということを、静かにモラハラ夫(妻)に知らしめるのです。
内容によっては、「それは私が嫌だから=I(アイ)メッセージ」で伝えることもよいようです。

一度、モラハラ夫(妻)からの要求を飲まずに済むと、それが実績となり、要求を断りやすくなります。
夫も、このモードになると、これ以上言っても無駄だと認識し諦めることを覚えてくれているようです。
焦らず静かに、ジワジワと、断る回数を増やしていくことで、少しづつ、自分の尊厳を取り戻していくことが可能となっていくでしょう。

※ただし、相手から暴力等がある場合には、すぐに身の安全を確保し、その場を離れて警察を呼ぶなど助けを求めてください。




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