NPD(モラハラ)被害者は「音の周波数を整える」ことが大切
夫は、未診断ですが発達障害グレーゾーンで、NPDかつモラハラ夫です。
私も、同じく未診断の発達障害グレーゾーンで、HSP気質がありカサンドラ状態に一時期陥りました。
ふとしたことで突然キレる夫に、イライラしては言い返し大喧嘩に発展する日々で、子どもへの影響も考慮し、どうすれば穏やかな家庭が築けるのかを、いろいろ思考錯誤してきました。さまざまな対処法を試してきて、夫のモラハラ も少し落ち着いてきているように思います。
その中で「音」について気付いたことをご紹介したいと思います。簡単にできて、割と効果もありますので、モラハラに悩んでいる方は、できる範囲で取り入れていただけるとよいかもしれません。
モラハラ状況下では、「音」による小さな圧力が常にある
モラハラがある状況下では、ほとんどの場合、音によるハラスメントが起こっています。普段の生活音として認識される、ハラスメントとは気付かないようなささいな音かもしれません。ですが予期せぬタイミングで、小さな音のハラスメントが断続的に起きるため、モラハラ加害者が近くにいるだけで、常にうっすらとした緊張感が漂い、周囲の気持ちを徐々に疲弊させていきます。
実際に夫は、イライラしている時もまたそうでない日も、足音や歩くリズム、不意な物音で自分の存在感を示し、嫌なムードを醸し出してきます。
何か言いたいことがある時などは、まるで獲物を探すライオンのように、歩き方や態度などで何も言わずに威圧的なエネルギーを放ちます。そしてそれは、第三者がいない密閉された空間などで行われます。
夫の根底の攻撃的な空気感を直に受け取ってしまうと、不安は増し、あまり深刻ではないことでも過剰に反応してしまい、そこを付け込まれていくという悪循環がうまれます。こちらの動揺が伝わると、途端に夫は態度を荒げてきます。
不機嫌さを物音でアピールされたり、大きなため息やこちらの関心を煽るかのような独り言を言ったりもします。その独り言には反応してもしなくても、キレられる要因になり得るので、こちらはなるべく関わりを避けられる状態をつくっておく必要があります。
苦手なジャンルの音楽を流されることもあります。口笛や鼻歌、指でリズムを打つなどし、音を使い、不機嫌さや存在感を、常日頃からさりげなく主張してくるのです。
物音によるアピールは、気づくか気づかない程度の、小さなハラスメントなのかもしれません。ですがそれを常に受け取っていると、いつの間にかストレスが積み重なっていき、本来の自分を見失うことになり兼ねません。
心地よい音を聞くことで、自分の周波数を整えていく
そこで、モラハラ加害者が存在する空間においては、可能な範囲でイヤホンなどを使い、ラジオ番組を変えるように「自分が心地よいと感じる音を聞き周波数を整える」ことが、小さなことかもしれませんが、とても有効な対策となります。
聞いていると落ち着ける音、波の音や川のせせらぎ音、リラックスできる音楽や、ピアノやギターの音など、自分が心地よいと感じる音をなるべく耳に入れ、自分が好む音の中で過ごすことで、自分本来の周波数を保つことができ、自分軸を取り戻すことが可能となるのではないでしょうか。
またTVや音楽配信サービスなどを使い、モラハラ加害者が嫌がらない範囲で、自分のいる空間を自分が好む音に、周波数を合わせていくこともよいでしょう。
Eテレなどでは、音楽や美術館、旅などを扱う番組も多く、落ち着いた雰囲気の音を使っていてCMもないので、空間を落ち着かせる際にはおすすめです。
イヤホンを使う場合、戦略的に、イヤホンをしている状態に慣れさせる
イヤホンは、世代によっては生意気だと感じとられてしまうようです。
ので、目の前で突然イヤホンを長時間してしまうと、人により失礼だと思われ、怒りを誘う原因になってしまうこともあります。
そうならないよう、急にイヤホンをし始めるのではなく「仕事で疲れているようなのでヒーリングサウンドを聴く」「勉強のためにオーディオブックを聞く」「集中したいので音楽を聴く」など、嘘でもいいのでモラハラ加害者が納得しそうな理由を作りあげ、慣れるまでは、理由を簡単に説明してから使うことが良いでしょう。モラハラ加害者を責めるような言い方は、ここでは絶対にしない方がよいでしょう。(慣れれば理由の説明は不要です)
徐々にイヤホンをしている事実に慣れさせることを、焦らず戦略的にしていくことが大切です。
またイヤホンで声が聞こえにくなるため、用がある際は身振りで知らせて欲しいなどと、予めお願いをしておくことも必要です。
完全に音をシャットダウンしてしまうと、話しかけられ聞こえなかった場合にキレられる原因を作ってしまうため、使用するイヤホンは「片耳タイプ」で、外からの音が聞こえやすい「オープンイヤー型イヤホン」を、おすすめします。
イヤホンで、音による圧力をかけても無駄だと思わせる
「イヤホンをしている=あまり音が聞こえない」
ということを相手に認識させることができると、音によるハラスメントをしても無駄だということが次第に伝わり、不機嫌さを音でアピールされることも減っていきます。
慣れていけば、イヤホンを使っている姿を見せるだけで、特に音楽を流していなくても「今は音による圧力をかけられない」と思わせることも可能となっていくでしょう。
一度でもイヤホンをしていることを不愉快に感じられてしまうと、逆にモラハラを悪化させてしまい兼ねません。ので様子をみながら、まずは5分くらいの短い時間で始め、少しづつ慣れさせていくことが大切です。
イヤホンをどうしても受け入れられないことも考え、まずはリーズナブルなものから試してみるのをおすすめします。
「ノイズキャンセリングイヤホン」について
「ノイズキャンセリングイヤホン」といった、外の音を完全にシャットダウンできるイヤホンもあります。自分が苦手だと感じるモラハラ加害者の音で、時間の目安がつくものには、ノイズキャンセリングイヤホンを使うこともよいでしょう。
そうすることで、たとえば、ゲームのコントローラー音など、不快感を強く感じてしまう時間を、自分の好きな音をたくさん聞ける時間に変えていくことができます。あまり長時間使ってしまうと耳も疲れてくるため、30分くらいの単位で使用するのがよいでしょう。
ノイズキャンセリングイヤホンは、外の音が全く聞こえなくなります。
ので、用がある際には見える場所から手を振ってもらう、使う前には声をかける等、使用時のルールを予め決め、説明しておくことは大切です。
料理中の使用は音が聞こえなくなり、火加減についての感覚が鈍ってしまい危ないので注意が必要です。また、運転中の使用は危険運転につながるため、使用できません。(※安全な運転に必要な音または声が聞こえないような状態で自動車、原動機付自転車、自転車を運転してはいけませんと、条例で定められています。)
焦らず戦略的に音の周波数を整え、穏やかな関係性に変えていく
状況に応じて焦らず戦略的に、イヤホンやTV、音楽配信サービス等を徐々に取り入れていき、自分の音の周波数を、本来の自分のものに整えていくことができます。簡単にできて効果も高いので、とてもよい方法だと感じています。
自分を冷静でフラットな状態に保てることで、モラハラを受けた際のダメージを減らすことできます。相手の態度にいちいち翻弄されない姿勢も、相手に示していけるのではないかと思います。
モラハラの効果がないことを、モラハラ加害者に示すことができれば、モラハラを減らすことにもつながるでしょう。人によっては穏やかな関係性を構築することも可能になるかもしれません。
(まだ完全とは言えませんが、我が家も少しづつ、穏やかさを得られるようになってきています。)