【私の専門分野の紹介】細胞のリハビリテーション③(最終)
こんにちは。yoshiです。
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先週・先々週と私の専門分野のお話をさせていただきましたが、そろそろ今日あたりで最後にしようかな?と思っています。
ちょっとマニアック過ぎたかもしれません・・・(笑)
先週の最後に「長期間になってくると(慢性創傷)、災害地のボランティアスタッフって減ってきますよね?それを留まっていただき、治癒するまで手伝ってもらうのも物理療法の役割です(笑)」と綴っていましたが、今日はその解説をして細胞の世界の話は終わります。
ここからは私の研究仮設になりますが、
傷というのは長期間になってしまうと、慢性創傷となり、生体は傷があることを「異常」と認識しにくくなってきます。
ピアスをしている人はお分かりと思いますが、最初は穴が閉じてしまうので、ずっと入れておかないとダメですよね?
しかし、一定期間その状態が続くと入れておかなくても穴は空いたままになると思います。
この状況と似ているのですが、傷も長期間になってしまうと治癒を促す細胞達も「慣れ」てしまいます。
なぜそのようになってしまうのか?というと「損傷電流」が消失してしまうからです。
生体は「傷」ができると「損傷電流」という微弱な電流が発生するといわれています。
正確に言うと、損傷部分と正常な部分との間に「電位差」が発生するため微弱な電流が流れるといわれています。
しかし、慢性になればこの電位差がなくなり、もとの静止電位に戻ってしまうため、「傷」を治すための電流は少なくなるかなくなってしまいます。
そうなると細胞達は活性化しにくくなり、通常の生活に戻ってしまいます。
それを外から補うのが電気刺激療法です。
慢性なってしまっても「傷」ですよ!と周りの細胞に刺激を加えるのです。
そして線維芽細胞に「傷はまだありますよ!こっちですよ!」と教えようとしているのです。
「まだ通常の生活に戻らないで!まだ災害地は完全復旧していないですよ」
とボランティアスタッフに留まってもらい、修復するまで刺激を入れ続けているような感じです(笑)。
私はこの研究仮説を「臨床研究」と「細胞研究」を繰り返しながら証明しています。
何となくですが、「細胞の世界」でも「ヒトの世界」でも同じような事が起こっているなぁ…と思いながら、
顕微鏡を覗いたり、現実世界に戻ったり、時には飛行機から現実世界を眺めたり…
世の中は不思議と思いながらも、世の中の原理原則を考えているちょっと変わった経営者兼大学教員の専門分野の紹介でした(笑)。
次回からは弊社の「がんちゃん」と「もんちゃん」に便乗して、私のヒストリーでも綴りたいと思います。
あっ、もし細胞の世界に興味があったらコメントください!リクエストがあれば細胞の話続けますので(笑)
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