5歳娘との2022年を振り返る
👧🏻「『か』から始まって『ね』で終わるお菓子、な〜んだ?」
旅行に向かう車中で、娘が旅のお供に持ってきたお菓子を当てるゲームをしていた。
本当にわからない。金?え、金?
👧🏻「正解は〜〜〜、柿の〜〜〜種〜〜〜」
まだ5歳児である。
そんな娘と2022年に巡った、房総半島のいくつかの場所をピックアップして振り返っていきます。
寒さの中の初日の出
👧🏻「初日の出って何?見てみたい!」
🧖🏻♂️「じゃあ、行ってみよっか」
と、割とこうなんというかカジュアルに行けないようなイベントではありましたが、心配するそぶりを見せることなく、興味を持った時がチャンス!という訳で得意の反射神経で即答してみせたのでした。
当時、5歳になったばかりの年中さん。
寒さや暇に弱い年中さん。
ママは家に置いておくとして、パパとふたりで大丈夫?という不安が本音でした。
昼間にふたりで出かけることは多くありましたが、まだ日が昇らない暗いうちから家を共に出るのは初めてのことでした。
候補地を探し、防寒着や食べ物、温かい飲み物の用意など、諸々に備えて準備を進めました。
そして当日….
無事、外房の海に到着しました。
水平線には雲がかかっており、予定時刻より少し遅れて太陽が出てくるようでした。
こういうシーンは将来的に貴重になりそうですよね。
設置しておいた三脚とインターバルタイマーで撮影していました。
そして・・・
遂にその時がやってきました!
初めて我が子とこのような形で初日の出を迎えることができました!
この光景を一緒に見れて良かった!
来年も再来年も、5年後も10年後も一緒に見ような!
…ついて来てくれるかな?!
春をさがす旅
🧖🏻♂️「みっちゃん、春をさがす旅に行ってみないかい?」
👧🏻「うん!いくー!」
🧖🏻♂️「パパ、仕事休んじゃうから、みっちゃんも保育園サボって行くかー」
この常套手段が使えるのもあと1年。園児であるあと1年だけなのだと思うと寂しい気持ちになる。
ならば思いっきり楽しんで噛み締めるしかない!
娘にはキヤノンのEOS 6D MarkⅡを渡し、お互いカメラを持って春を探しに旅に出ました。
別の日には夜の飯給駅にも一緒に行ってきました。
ふたりで探した春は、印象的な思い出と共に、流れるように去っていきました。
みっちゃんの記憶には、どのように残る季節だっただろうか。
夏に向けて
🧖🏻♂️「みっちゃん、ひまわり、植えに行かない?」
👧🏻「え?!ひまわり!行く行くー!」
🧖🏻♂️「クラウドファンディングやってるみたいだから支援してみるか」
3,4年前にもクラウドファンディングで連作障害があったこの畑を支援することがあったのですが、今回はひまわりを植えることができるというリターンでした。
このクラウドファンディング、主催者を支える人がなんと我が家の近所のおじさんでした!声をかけていれば特に支援しなくても参加できたんだとか…。
いや、僕は支援したかったからいいんですよ!!
マネーで!!!
金というパワーで地域を支援したかったんです!!!!
一面にひまわりを植え終え、集合写真も撮り終え、解散〜となった後、我が家だけのんびりしていたところにトロッコ列車がやってきたので、僕らだけで手を振りました。
そして、ひまわりが咲いた頃、娘とふたりで再訪したのでした。
自分で三脚を持つ、と言ったのは初めてではなかったですが、実際にお任せしたのは初めてだったかもしれません。
2年前に同じ場所で撮影した写真を、今年の春の展示会に出していたところ、なんとNHKで放送されるということもありました。
未だにこの時の写真を超える撮影はできていないです。
夏全開の青空のもと
🧖🏻♂️「なあ、みっちゃん、今日なんか青空すごくない?」
👧🏻「うん、すごい青空だね」
🧖🏻♂️「昔のお寺の跡に行ってみよ」
訪れたのは上総国分尼寺跡(かずさこくぶんにじあと)
1280年くらい前に建立し、同じ場所で再現された建物の一部です。
🧖🏻♂️「どうやって撮るとカッコよく写るかな?ちょっとやってみてよ」
👧🏻「うん、わかったー」
と、娘に渡したのはEOS-1 DX MarkⅢである。
カメラとは単純な機械であり、シャッターボタンを押せばまあ誰でも写真は撮れる。
絞りを好みの数字に合わせている娘を眺めつつも、内心はヒヤヒヤ。
興味を持っている時がチャンス!を胸に、「落とすなよ〜落とすなよ〜」と心の中で歯を食いしばりながらも全力で楽しむのである。
👧🏻「あー、もうちょっとこっち」
🧖🏻♂️「はいはい」
👧🏻「手を伸ばしてそこの棒を触って」
🧖🏻♂️「はいはい」
👧🏻「反対の手は腰にあてて」
🧖🏻♂️「はいはい」
👧🏻「足は真っ直ぐじゃなくてー」
🧖🏻♂️「はやく撮ってくれない?」
誰に似たんだか、ポージングに注文が多いのである。
多分3歳の頃からこんな感じだった。
10年後に、またこの回廊を歩く娘を撮りたいなあ。
真夏の夜とさそり座の娘
👧🏻「みっちゃん、さそり座なんだって」
🧖🏻♂️「え、生まれの星座ってこと?」
👧🏻「うん」
🧖🏻♂️(これ、チャンスなんちゃうか)
🧖🏻♂️「お空にも、さそり座があるの知ってた?」
👧🏻「えっ、そうなの?!見てみたい!」
🧖🏻♂️「明日の夜なら見れそうだよ」
いつの頃からか、天の川と娘を撮りたいなあと思っていて、でもそれにはいくつかの条件が必要で、まだ先になるのかなと思っていたのでした。
今回は娘のモチベーションという絶対的な条件がヒットしていたので、ふたりで房総の南の方まで行ってみることにしました。
夢、叶っちゃいました。
到着は20時ごろで薄明が終わった直後でした。
撤収までの20分間で撮影に挑みました。
少し遠くの街灯がうっすらと照らしてはいたものの、暗いことに変わりはなく、紐でつながったLEDライトを用意しました。
安全対策のひとつでもありますが、僕らを照らす役割も兼ねていました。
星がぼやけていて、地上側はシャープなのはハーフソフトフィルターを使っているからでした。重ねて光害カットフィルターも使っていました。
お金で解決した写真表現ということですね。
備えておいて良かった。
隣に座って、さそり座がどれなのかを娘に説明しつつ、たくさんの星々やうっすらと見える天の川を一緒に眺めていました。
短い時間でしたが、幸せな時間でした。
秋の小湊鐵道
🧖🏻♂️「みっちゃん、そろそろ小湊鐵道を撮りに行かない?」
👧🏻「うん、トロッコ列車撮りたい」
🧖🏻♂️「お、おぅ」
上総久保駅にやってきました。
いつもは50mmのレンズをつけたカメラを渡しているのですが、三脚に載せるタイミングでSigma 70-200mmに付け替えてあげました。
どうも娘には三脚の使い方をちゃんと教えていなかったようで、撮影中もガンガン三脚ごと動かして構図を変えていました。(三脚ごと動かすものだと思っていたと後で話していた)
いや、いいんだけど、そのレンズ重たいからね!・・・うん、うん、いいよ、自由にやってくれ〜〜!!!
🧖🏻♂️「ほら、定番の構図はこれだよ!」
👧🏻「みっちゃん、別のとこ撮りたい」
🧖🏻♂️「お、おう…..」
と、三脚を自分で移動させて撮影タイミングを待っていました。
定番構図よりも、自分の好きなようにこだわって撮ってくれる子でパパは嬉しいぞ!
来年は小学生になってお友達もたくさんできるだろうけど、これからもパパとたくさん遊びに行こうね、みっちゃん。
この記事は カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2022 の6日目の記事です。
昨日は、うーとさんの ドローンとiPhoneと旅する私 でした。
毎月のようにご家族で旅行に、なんと羨ましい!! そしてブログ記事数も半端ないお方です。
明日は、すぱ@photo さんです。(ご縁があるようで2年連続で、すぱ@photo さんにバトンをお渡しします)
今年も中判カメラの華麗なる写真が繰り広げられるのでしょうか?! 乞うご期待!!
と思っていたのですが、すごいカメラ沼を感じる記事が公開されました!!
写真活動を再開して4年目、2022年。恒例の機材更新記録