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飛行禁止区域設定に対する米国の見解
ウクライナのゼレンスキー大統領が、ウクライナ上空に飛行禁止区域を設定するよう要請しているが、ホワイトハウスからは、「第三次世界大戦に巻き込まれることに興味はない」という発言があった模様です。
ウクライナのゼレンスキー大統領が、両院合同会議で戦時中としては異例の演説を行い、さらなる支援を訴えた後、ホワイトハウスは、水曜日にウクライナ上空の飛行禁止区域に断固反対する姿勢を示した。
ゼレンスキー大統領は議会での演説で、ロシアのウクライナ侵攻が4週目に入る中、バイデン政権に対し、市民を守るためにウクライナで飛行禁止区域を実施する手助けをするよう再び要請した。"あなたは偉大な国のリーダーです。私はあなたが世界のリーダーであることを望みます。世界のリーダーとは、平和のリーダーであることを意味します」と、バイデン米大統領に向けたメッセージで述べた。
ホワイトハウスは、以前、ウクライナ上空の飛行禁止区域の実施に協力するようゼレンスキー氏から要請を受けたが、この動きは米国をロシアとの拡大戦争に導くエスカレートした行動になりかねないとして、封印していた。
ホワイトハウスのサキ報道官は、水曜日に行われたゼレンスキー氏の講演の後、事前の発言を繰り返した。「我々はウクライナ人と非常に緊密に連絡を取り合っている。今日、彼が求めたり、発言したことは、その意味では何も驚くようなことではなかった。もし我々がゼレンスキー大統領だったら、同様に可能な限りのことをお願いしていただろう」と語った。「彼は自分の国と国民がプーチン大統領とロシア軍に攻撃され、残忍な目に遭っているのを見ているのです」と。
「しかし、バイデン大統領がどのように決断を下すかは、我々の国家安全保障のプリズムを通してであり、我々が前に言ったように、飛行禁止区域は実行が必要で、それは潜在的に我々がロシアの飛行機を撃墜し、NATOがロシアの飛行機を撃墜する必要があり、我々は第三次世界大戦に入ることに興味がない」と述べた。
また、サキ氏は、ゼレンスキーは「人道的飛行禁止区域」と「包括的飛行禁止区域」を同じものとして見ているのか、という質問も受けた。サキ氏は、どちらもロシアとの戦争を引き起こす危険性があることを示唆した。
「この数週間、この2つについて説明があったが、彼の口を借りて言うわけではないが、人道的飛行禁止区域は、ウクライナ西部の特定の地域や一部を指すことがあり、飛行禁止区域は、国全体を指すことがある」と、サキ氏は述べた。「私たちの見解では、そして軍の見解でも、実施とエスカレートする影響という点では違いはない」と付け加えた。
NATOのストルテンベルグ事務総長は、今月初め、ウクライナ上空を飛行禁止区域にするというウクライナの要請を拒否し、欧州全域でより大規模で破壊的な紛争を引き起こすと述べた。
「我々はこの紛争の当事者ではないし、紛争がエスカレートしてウクライナを越えて広がらないようにする責任がある」と、ストルテンベルグ氏は4日の記者会見で語った。
「我々は絶望を理解しているが、もし我々がそのようなこと（飛行禁止区域）を行えば、より多くの国々とより多くの苦しみを伴うヨーロッパでの本格的な戦争につながるような結果になるとも考えている」とストルテンベルグ氏は述べた。