IEA:主要産油国には、市場の変動を緩和する機会がある ...
国際エネルギー機関(IEA)から送られて来たニュースレターです。
世界の月次石油供給量は増加したが、増大する需要とのバランスをとるには十分ではなかった。OPEC+産油国グループによる慢性的な生産目標未達成と地政学的緊張が相まって、原油価格はここ数週間で7年以上ぶりの高水準に達している。
月刊石油市場レポート2月号では、OPEC+諸国の生産量と目標水準との間の持続的なギャップが続けば、市場の緊張が高まり、価格の変動と上昇圧力がさらに強まる可能性があると指摘している。しかし、生産能力に余裕のある中東の生産者が、不足する生産者を補えば、こうしたリスクは軽減され、広範な経済的影響を及ぼすことになる。
世界は、将来のエネルギー需要を満たすために十分な投資をしていないことが明らかである。石油の使用を減らすためには、クリーンエネルギーとエネルギー効率への投資を劇的に増やす必要がある。それができなければ、石油需要は増加し続けるだろう。
... 一方、エネルギー部門は、メタン排出に対してさらなる行動を起こすべきである。石油・ガスセクターとして、より大きな行動を起こす必要がある分野のひとつに、事業活動から排出されるメタンの削減がある。メタンは、産業革命以降の地球温度上昇の約30%の原因となっており、エネルギー部門は、人間活動によるメタン排出の40%以上を占めている。
水曜日に、石油、ガス、石炭の排出源とその削減方法に関する国別の推定値を提供する「Global Methane Tracker」の拡張版の発表を予定している。この分析およびデータは、水曜日からIEAのウェブサイト上で無料でご覧いただける。
https://www.iea.org/?utm_source=SendGrid&utm_medium=Email&utm_campaign=IEA+newsletters
また、パリ時間午前11時からは、エグゼクティブ・ディレクターのファティ・ビロル、チーフ・エネルギー・エコノミストのティム・グールドによる発表イベントのライブストリーミングを視聴することができる。