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香取神宮、息栖神社、鹿島神宮を巡って

台風到来の頃、「日本の夜明けプロジェクト推進実行委員会」主催の講演会と神宮参拝のため、銚子に赴きました。

初日は、「日本の夜明けは銚子から」というテーマの下に、情報戦略アナリストの山岡鉄秀氏から「日本の夜明けは銚子からー現代の日本人に必要なインテリジェンス」、東北大学名誉教授の田中英道氏から「日本の夜明けは銚子からー日高見国と東国三社」という講演が行われました。

詳細は、以下のURLをクリックしてください。

日本の夜明けプロジェクト – 日本の夜明けは銚子から! (nihon-yoake.com)

二日目は、香取神宮、息栖神社、鹿島神宮などを田中英道先生の貴重な説明の受けながら巡りました。田中先生はフランスやイタリアの美術史研究の第一人者としてご活躍する一方、日本美術の世界的価値に着目され、精力的な研究を展開されています。

その活動は、実際の地を歩いて、考古学的資料を検討するという姿勢を基本にされており、日本の縄文時代の文化を再評価され、縄文土器・土偶の意味を見出し、この時代が「日本書紀」「古事記」にいう高天原=日高見国の時代だと、高天原は関東にあったという説を取られています。

先生の書かれた「日本国史」には、縄文遺跡、集落形成には太陽信仰という共通の信仰が生まれた可能性があり、記紀の神話の中に天照信仰が出てくる意味がよくわかると書かれています。日高見国と東国三社とのつながりについては、この書籍に詳しく書かれているので、手に取ってご覧ください。

さて、香取神宮や息栖神社、鹿島神宮を巡ってみると、こんもりとした豊かな森、「鎮守の森」に囲まれていることがわかります。

香取神宮
息栖神社

豊かな森は空気を浄化してくれ、季節の風景は人々の心身を癒してくれます。子どもたちには生き物たちの営みや自然のしくみを学ぶ場となり、お年寄りをはじめ、多くの人々に健康や生き甲斐づくりの場を提供しています。

鹿島神宮のお祀り
鹿島神宮拝殿

豊かな森は、太陽からの恵みをいっぱいに受け、清らかな水を土壌から吸い上げた大きく成長した木々から成り立っています。樹齢千年を超すような大きな木々も見られます。長い歴史を生き抜いてきたそうした木々と出会っていることに、不思議な感覚を持ってしまいました。

人の暮らしに寄り添う森は、人々の心身と暮らしを快適で健康にするだけでなく、町の潤いと美しい景観を守っています。豊かな森になんとなく霊性を感じてしまいます。

国旗とさざれ石   
要石

霊性を感じた豊かな森は、太陽の恵み、清浄な水の賜物であるという説明を受けました。国旗の由来にも、「日本人は、古来太陽信仰によって…」という銘文が記されています。

豊かな森を造るには、もう一つ、炭酸ガスが必要であることを再認識しました。太陽や水だけでは、有機生命体、草木一つも形成されないので、骨格となる炭素がどこからやって来るのか?太古から、炭酸ガスを原料として生物は造られてきたことを思いめぐらせながら、静かな散策を楽しみました。


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