ワクチン接種先進国、イスラエルの現状
イスラエルは、世界で最もワクチンを接種している国の一つですが、新型コロナ患者数の新記録を達成したということです。
https://www.jpost.com/health-and-wellness/article-692791
今週、イスラエル保健省は、72,000人以上が陽性反応を示し、パンデミック開始以来最大の感染者増となったと発表しました。
1月19日の発表では有効患者総数は約40万人に上り、そのうち533人が現在重体で入院しており、200万から400万人の感染が予測されるということです。
すでに、国民の半数近くが3回の接種を受け、世界で最もワクチン接種率が高い国となったのですが、国民一人当たりの1日の新規発症数が世界トップとなってしまいました。
先週同国の保健省は、最も脆弱なグループに対して2回目のブースターを投与し始めたと発表、すでに50万人が4回目の注射を受けたと述べています。政府のデータによると、イスラエル人の約73%が少なくとも1回の接種を受けており、すべての接種を終えた人は約66%に及びます。
イスラエルは、1年前にワクチンを導入した最初の国のひとつであり、デルタ株封じ込めのために、昨年の夏から3回目の接種を広く行ってきました。当局は、4回目の接種することによって、オミクロン株による感染症の波が収まることを期待していると述べています。
1月17日、イスラエルの研究者は「2回目のファイザー社製ワクチン接種によって抗体が誘導されるが、オミクロン株からの感染防止のためには十分なレベルではないだろう」と発表したということです。イスラエルでは、主にファイザー社製ワクチンを使っています。
オミクロン株は、ワクチンによって誘導される抗体を回避する能力が、初期の株よりも優れていることが証明されており、ここ数週間で、ワクチン接種を済ませた何百万人もの世界中の人たちが感染しています。人々のワクチン接種に向けた新たな取り組みに拍車をかけているようです。
初期のデータによれば、確かにブースター接種は、失われた感染防御力をある程度回復させたが、わずか数週間で再び防御力が低下したことが示されています。2回目のブースター接種でも、同様の結果が得られているということです。
わが国でも、PCR検査の陽性者数の急激な増加が進んでおり、それが第3回目の接種に拍車をかけているようです。イスラエルの状況を見ると、ブースター接種も、どれほど効果があるのか疑問になってしまいます。
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