Photo by yukiko160830 NOAA:クリーンな空気、ハリケーンを増加させる 5 yosh 2022年5月16日 17:44 https://www.theepochtimes.com/cleaner-air-leads-to-more-atlantic-hurricanes-noaa-study-finds_4467713.html 「北米とヨーロッパで成功したとされる大気汚染削減の取り組みが、ハリケーンの増加につながった」という、新しい研究結果が発表された。 この「驚くべき結果」を見つけたのは、米国海洋大気庁(NOAA)の物理科学者である村上裕之氏である。サイエンス・アドバンス誌に掲載された論文の中で、村上氏は、「過去40年間に北半球で発生したハリケーンの傾向を調査した。その結果、ハリケーンの数とエアロゾルと呼ばれる微粒子状の大気汚染の量に関連性があること」であったと述べている。 大気中に放出されるエアロゾルの約90%は、火山や森林火災などの自然起源であり、残りの10%はセメント製造や石炭燃焼などの人間活動に由来するものである。今回の研究では、北米とヨーロッパが、人為的エアロゾルの排出量を大幅に削減した1980年から2000年、2001年から2020年の2期間のデータを検証している。 この研究によると、1980年から2020年にかけて人為的なエアロゾル汚染が50%減少したことで、大西洋の嵐の形成が33%増加したとのこと。即ち、太陽エネルギーを宇宙空間に反射させる汚染粒子が少なくなると、水が温かくなり、ハリケーンに成長させる燃料の働きをするという考え方である。 「太陽光を反射する大量の粒子状物質汚染がなければ、海はより多くの熱を吸収し、より速く温暖化する」とNOAAは 5月11日の声明で述べている。 「温暖化した大西洋は、この40年の間に熱帯低気圧の数が33%増加する重要な要素となった」と。 また、村上氏は、アジアの空気が汚くなるにつれて、台風の発生数も少なくなっていることを発見した。「この場合、粒子状大気汚染物質の濃度が40%上昇したことが、台風の発生数が14%減少したいくつかの要因の一つである」と彼は語っている。 「この研究は、大気汚染の減少が熱帯低気圧のリスク上昇につながることを示している。これは、北大西洋で起こっていることだが、大気汚染が急速に減少すれば、アジアでも起こりうる」と続けた。「この皮肉な結果は、今後、複数の影響の長所と短所を考慮した慎重な政策決定が必要であることを示唆している」。 米国は、6月1日からハリケーンシーズンに入っていき11月末まで続く。この発表は、そのシーズン突入の前に行われた。NOAAの一機関である国立ハリケーンセンターは、5月15日から毎日の熱帯性気候の見通しの予測を開始した。 いNOAAによると、2021年の大西洋ハリケーンシーズンは、暴風雨21個(命名つみ)うち8つが米国沿岸を直撃した。2020年シーズンは、記録的に30個の暴風雨が発生し、そのうち14個がハリケーンに成長している。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #note #ハリケーン #相関関係 #NOAA #エアゾール汚染 #クリーンな大気 5