0→1、1→100のはざま
仕事柄、起業家とよく会う。
いろんな話をするのだけど、かなりの確率で「0を1にすることが得意」「1を100にするのは苦手」みたいな話になる。いわゆるゼロイチ・ゼロ百論議。
仕事柄、経営者のお手伝いをする。
当然ながら、その人のやりたいことを実現したり、拡大したりするので、1を100にすることに全力を尽くす。
そんな感じだから、周りの評価は「1を100にすることが得意な人」ということになる。
そんな時、いつもモヤモヤする。
モヤモヤの原因はこうだ。
ゼロから何かを生み出すことがクリエイティブで、1を100にすることは退屈だという構図になりがちだなぁと感じてしまうこと。
おんなじことをただ繰り返すことは(尊いとしても)退屈に感じてしまうことは理解できる。個人的には、皿洗いとかお掃除とか、毎日同じ作業をするのは好きですが。
ただ、新しいアイデアとて、人のアイデアの集積の上に成り立っているわけで。エジソンがいなければ、ジョブスはiPhoneを生み出せなかった。
そう考えると、自分の発想したアイデアをさらに昇華させるために、小さなゼロイチを繰り返すことも、刺激は小さいけど、十分にクリエイティブな活動だと思うのです。
なぜこんなことを気にしてるかというと、1→100を担ってる人、得意とされてる人も含めて、みんなクリエイティブなことに関わってるし、創造的な役割を果たしてるんだよ、って伝えたいから。主に自分に。笑
もう一つ。地味(に見えがち)な1→100を全うできずに、事業が立ち行かないこともいっぱい見てきたので、その大切さを改めて自分に言い聞かせてます。
そう、ぼくの好きな皿洗い。今日も油物をきれいに、無駄なく洗う方法を発明した。毎日する皿洗いにも発明の余地はあるのです。
※イラストは、IO(アイオー)で検索したら出てきたもの。なんでだろ?と思ったら、イラストの通番でした。笑
作者の方、かわいいイラストお借りしました。ありがとうございます。