ふるさと納税は三方のムダ
ふるさと納税狂想曲とでもいうのだろうか。
昨年は過去最高の8302億円の寄付があったそうです。
そりゃあ、連日TVCMを見かけるはずです。
5%〜10%が「ふるさとチョイス」などのポータルサイト(ふるさと納税サイトというらしい)の手数料になるので、大雑把に500億円くらいの市場を奪いあい。それを目当てに大量な広告費を投入している。
「ふるさと納税ガイド」によると主要サイトは19もあるらしい。
比較サイトもアフィリエイトか広告収入なのかしらないけど、多数ありますね。
ぼくは予々、この制度は問題があるなぁと思っています。
日本人の道徳的な民度は高いし誇らしいと思うんだけど、政治経済の関与に関してはちゃらいなと思うことがあります。
マイナンバーカードのキャンペーンもそうだけど、目先に餌を出されたら、何にでも食いつく悪食(あくじき)、大食漢のブラックバスみたい。
ポリシーというものがないので、僅かなお金で大切な政治的な態度を売り渡してしまう。無自覚に。
ふるさと納税競争では、自治体の25%にあたる428市町村が赤字だという。
寄付を受けた額 ー 税収減 ー 経費
という計算で収支がマイナス。
元気になるのは、ポータルサイトと広告代理店、一部の地元企業。
あと得をするのは高額納税者。
その状況で「元気に!」と言えるのかな。
昨年度の実績では、千葉県は寄付額が361万円で全国最低。返礼品がないからです。
これは誇っていいのではないでしょうか。千葉県サイコー、イエー!笑
残念ながら県外に86億円が流出したらしいです。
返礼品は3割までとか、いろいろルール改正がされたりしてるけど、そもそも必要なのかな。
裁判まで起きちゃって、みんなで奪い合い。
ぼくも「なんとか牛」とか魚介類とかフルーツとか、過去に申し込んだことはあります。偉そうなことは言えないんです。笑
でも、復興支援とか、そういう名目の返礼品なしのものも選んできました。
返礼品がある以上、トータルで税収は結局減ることになりますよね。
もちろん、いろんな楽しみ方はあると思います。節税効果も重要な戦略です。
ただ、ちょっとしたお得に釣られて良いのか。そのことを考えるきっかけになれば良いかなと思います。
あ、三方ムダって書いて、何が三方か書いてない吊りタイトルになるところだった。ぼくがイメージしたのは以下の3つです。
税収が社会全体で減る
自分の住んでる地域に納税しないので自分に跳ね返る
いろいろ対策しても赤字で報われないので各自治体
ふるさと納税の締切まで、あと2日です!
みなさん、お急ぎを。笑
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