正直者はバカをみる

正直者という言葉には2面性があるように思う。
 ピュアで崇高。
 愚かで鈍い。
そんな感じだろうか。

アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス)は大好きな本

チャーリー・ゴードンはピュアで正直な象徴だと思う。知らんけど。笑

ぼくは、いい人ぶるつもりはまったくないのだけど、だいたいの場面で馬鹿正直である。
空気を読まない発言などするので、シラっとしてしまう。
怪訝な目でみられることも多い。けど、しょうがない。

そんな感じで生きてきたけど、自分で馬鹿正直だと自覚したことはなかったんですね。でも、会社員時代のあるきっかけで自らレッテルを貼るようになりました。

それは、幹部研修のようなものを受けてた時です。
2人1組になって、相手を言い表すと何?ということをやりました。よくあるやつです。

ある先輩、かなり長い時間を一緒に過ごした先輩から、シライシを一言で表すと「バカ正直」と書いた付箋を渡されました。

なんか本質ついてるな、と感じたんです。腑に落ちました。
その時に命名していただいたことは忘れられない思い出です。

ある人が言う。「君は正直だね」
それって良いこと、悪いこと?
素なこと、逆に飾ったこと?
他人がどう感じることなのかはわかりません。

ぼくがバカ正直でいるのは、すごく利己的な理由。
いいことを言おうとするのは面倒臭いし疲れる。その割に空振りもある。取り繕ってもバレるのであれば、そのまんまの方が楽。
格好つけて、見透かされるのも格好悪いし。

ということで、だいたい馬鹿正直なのである。
まぁそのことは、人に理解されなくてもいいや、とか思ってました。

ところが、ある日読んだ本にこんなことが書いてました。

「正直は最大の戦略である」

いやー、徳川埋蔵金を見つけたくらいのインパクトがありましたね。
一般的には、正直で損をすることはあっても、金の斧を手にするのはイソップ童話のなかだけの話だと思われてますよね。

それが戦略論で語られている。そこに勇気をもらいました。

でも、結局のところ、
幸福なのか、不幸なのか
得なのか、損なのか
それはわかりません。

1つ言えることは、その2軸を基準にした瞬間に、自分のコントロールできないものになってしまう。

損得は人の軸。
正直者はバカをみるという価値観も人の軸。

起こり得る結果のシミュレーションで選択するのではなく、その時の幸福感で決めることが最大の戦略じゃないかな。

どうなんでしょう。笑

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