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『自分に正直でいられる踊りをする』NYで活躍する学生ダンサー (後編)

自分に正直でいられる踊りをする

ーーなるほど。人と比べても仕方ないということに気づいてから、自分のやりたい踊りが分かってきたんですね。アメリカに来て自分を表現する上で大切にしていることはどんなことですか?

高校の時に『自分らしく』ってなんだろう、『自我』はいつ形成されるんだろうという質問に答えが永遠に見つからず、自信喪失して先が見えない不安にかられたことがありました。こうして渡米して大学生活を通して一番考えが変わったのは自分に対する肯定感ですね。

自分の軸はまず自己の受け入れから始まって、そこから構成していくもののような感覚です。受け入れるというのは自分のことが好きでなくっていいんです。でも短所も嫌なところも自分であると受け入れたとき、嫌悪していた部分が表現者としての強みになったり、振り付けするときの深さになったり、自分で自分の居場所を探さなくてもどこにでも作れるようになってきました。ショービジネスの人材として、広大に多数派に人気なエンターテイナーよりも分かる人には分かる、少数派でも深く印象に残るアーティストでいたいです。言い換えれば、万人受けする為に世間の流行に合わせるくらいなら、少ししか観客がいなくても自分に正直でいられる踊りや作品を創作した方が生きがいがあるといい切れます。

ーー受け入れられたい気持ちと正直に表現したいこととのジレンマはありますよね。自分らしい踊りを追求したいということですが、今後どうやってダンスと関わっていきたいと考えていますか?

大きく言えば、ダンサーとしてカンパニーやショーで活躍したいです。そして自分の表現方法で誰かに少しでもポジティブな影響や発想の転換を与えられる人になりたいです。幾つオーディションを受けようが、挑戦することは絶対に諦めません。現在の目標は、第一にはダンスカンパニーに所属するダンサーになること。そしてアーティストビザの取得でアメリカで正式に活躍することです。

ーー最後に好きな言葉を教えてもらってもいいですか?

”No Day but Today ”(今日を生きる)

その日が良い日であっても悲しい日であってもその積み重ねが自己を形成するのであって、ポジティブもネガティブも両方自分の表現の材料になるので、毎日を精一杯生きているということを噛みしめる、そして前に進むのがモットーです。

ーーありがとうございました。ダンサーとしての今後の活動を応援しています。

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<こちらは過去記事です。別の自社メディアで2019年に掲載した記事の転載です。>

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