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#24 クリスマスディナーinベルリン

おめかししてディナーへ

クリスマスイブの午後、イーストサイドギャラリーと東ドイツ博物館を見学、さらにドラッグストア「ロスマン」で自分みやげを追加購入していったんホテルに戻る。メイクをしてちょっとかわいいワンピースを着ていざ、ディナーへ。

私が予約していた店はホテルの近く、すなわちベルリン中央駅の近くにある「Paris-Moskau」というフレンチレストラン。ミシュランのウェブサイトで見つけた、星付きじゃないけどミシュランプレートに選ばれているお店で、トリップアドバイザーやグーグルマップのクチコミを見ても評判は上々。公式サイトから簡単に予約できたのでクリスマスディナーを予約しておいた。

ホテルを出るとこの旅で初めての本格的な雨。メリーレイニークリスマスといったところだ。

フレンチレストラン「Paris-Moskau」

ホテルからてくてく10分ほど歩くと、三角屋根のかわいい建物が見えてきた。予約していた「Paris-Moskau」だ。

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「予約しています」と言うとにこやかに2階へ案内してくれた。2階はこじんまりしていて、すっきりとおしゃれな内装。すでに数組の先客が食事を楽しんでいた。クリスマスディナーといってもカップルの姿はなく、親子連れや老夫婦などファミリー客ばかり。欧米ではクリスマスは家族で過ごすもの、なんて話をよく聞くが本当にそのようだ。

ホール係の50代くらいのダンディな男性が、いかにも紳士的な立ち居振る舞いで席に案内してくれた。スタッフが出入りする場所の近くでちょっとあわただしいかな、と思ったんだけど「ここなら近くにいられるからALONEじゃないでしょ?」と言われて妙に納得。別のホール係を指して「彼はあんまり英語が得意じゃないんだ。用があったら僕に言ってくださいね。I'm your man tonight !!」なんて言われると、「僕にお任せを」くらいの意味なんだろうけどカッコええー!ってなっちゃいますよね。

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謎の食べ物「ゲンゼシュマルツ」

リースリングと一緒に、チーズとブリオッシュを使った前菜をいただく。リンゴのソースがよく合う。おいしいなー。おしゃれだし攻めてるしそれでいて素朴な雰囲気も残している感じ。

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それにしても気になるのが、写真中央上に映っているガラスの器に入ったもの。パンにつけて食べるらしいけど、バターではない。ちょっとケモノっぽくて酸味もあって、とにかく食べたことない味。気になってダンディなホール係さんに聞くと、メモ帳に書いてくれた。

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グースファット! with プラム!!

謎はすべて解けた!!!

調べてみるとこういった動物性脂肪「シュマルツ」はドイツ語圏でよく食べられていて、パンに塗って食べることも多いようだ。中でもガチョウのものはゲンゼシュマルツといってメジャーなシュマルツの一つらしい。

一筋縄ではいかないフレンチ

トリュフ入りのセイヨウゴボウのスープ。素材のざらっとした舌触りをちょっと残して、やさしい味に仕上げてある。でもトリュフの香りがすごい!

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お魚は舌平目のコンフィ。ふわっふわでこれまた美味。豆のソースは少しオリエンタルな味付け。

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お肉は野ウサギのサドル。やわらかーいお肉をパンにはさんでサンドイッチスタイルで。フォアグラもトリュフも入っててとっても贅沢!

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デザートまでおいしくいただいてほっこりしていると、え?え?え? 全然気づかなかったけど、まじで??? 隣の家族連れのテーブルの下にけっこう大きな犬がいた。「スウェーデンから来てるの」って、犬と? すごー! 犬、かっわいーーー!

お会計をして店を出るとき、ダンディなホール係さんに「楽しかったです。おいしかったです」と重ね重ね伝えると、最後「エンジョイベルリン!」と言って見送ってくれた。もう十分エンジョイしてるよ。でもまたきっとエンジョイしに来るね!

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