#16 ベルリン行きICEの車内にて
1等車に乗り込んだぞ!
ミュンヘン中央駅のホームをずいぶん歩いて、やっと自分が乗る車両を発見。中は……なんてゆったりした空間なんだ! さすが1等車。奮発した甲斐があった。
1列シートと2列シートがあり、私が座ったのはごらんの1列シート。写真ではまだ座席の前にスーツケースを置いているが、シートが固定式なので、背もたれ同士向かい合っている隙間にスーツケースを入れることができた。
旅に出るまでは正直、この車内の荷物管理が一番不安で、スーツケースごと盗まれやしないかとひやひやしていた。念のため、盗難防止用のチェーンロックも持ってきていたのだが、いざ乗ってみるとそんな心配は吹き飛んだ。なんといっても客が少ない。1車両に2~3組。1等車ともなれば大変落ち着いた様子の方ばかり。これは、たぶん大丈夫でしょう!(それでも一応、DB(ドイツ鉄道)のアプリで駅間の所要時間を逐一チェックしながら、トイレや食事はできるだけ駅間の長いタイミングで行くようにはしていたけどね)
列車の旅の始まり
9時54分、出発が遅れがちという噂をよそにICEは定刻にミュンヘンを出発。さあ、列車の旅の始まりだ。
出発すると割とすぐに改札のお姉さんがやってきた。オンライン予約時にプリントアウトした紙のチケットと、アプリにDLしたデジタルチケットはある。けど、ミュンヘンでスタンプは押してないよ? 大丈夫?
……大丈夫でした! 結局紙のチケットとパスポートを見せたらニッコリ笑って「オッケー!」って言ってくれたのでホッとする。
シートにはもちろん電源がついていて超快適。車内にはWifiもあるので、もうこれ以上何も望むものはないくらい。
シートの前には機関紙的なものと……
メニューだ!
食堂車で食べる以外に席でも注文できるらしい。メニューを見てみるとどれもかなりおいしそう。お酒も飲めるし最高……
が、しかし、胃もたれである。今度から胃薬はもっとたくさん持ってこよう。少々テンション下がってしまっていたところに、食べ物飲み物の注文を聞いて回っているお兄さんがやってきた。10時40分。ランチにはまだ早いけど、ちょっと頼んでみたいなあ。メニューを見るとスペアミントティーがある。なんだかおなかもすっきりしそう。というわけで頼んでみた。
キャッシュカードで払おうとすると、「カードだと食堂車まで来ていただいてお会計になります」とのことだったので現金払いに。しばらくするとミントティーが運ばれてきた。
さすが。ミントティーはバイエルン王室御用達のアイレス、お砂糖はダルマイヤー。ちょっとおなかがスーッとした気がした。
11時30分、ドイツに来て初めて太陽を見た気がする。それも長くは続かなかったのだけど。
サービスでDB特製チョコをいただいた。これ、リッタースポーツの、おいしいやつやん!
食堂車で優雅にランチ
12時30分。いよいよ食堂車へ。赤いシートがおしゃれ。
食堂車もやっぱり空いていて、私は2人掛けの席に腰かけた。
お隣の4人掛けの席はこんな感じ。レストランみたい。
すっきりしないおなかでも受け付けそうなトマトスープを注文。
このトマトスープ、スープっていうかほとんどシチューのような濃厚さで程よく酸味があってとってもおいしい! パンにつけるとこれまた美味。ぺろりといただいてしまった。
ドイツの車窓から
窓の外を眺めていると、結構な数、風力発電の施設が見えた。これも現代のドイツっぽい風景ということになるのだろうか。
建物はめちゃかわいいか、めちゃかっこいいか、どっちか!(この写真のはめちゃかわいい)
派手な落書きは一応めちゃかっこいいに分類。
そうこうしているうちに14時25分、ベルリン中央駅に到着。また少し太陽が覗いたが、この時間ですでに夕焼けの色をしていた。
列車の旅、強くおすすめします
ドイツに行ってもしチャンスがあったら、ぜひICEに乗って列車の旅をしてみてほしい。きっと思い出に残る素晴らしい体験ができると思う。
トイレも清潔そのものだし。