潟博物館 青木淳(新潟)
福島湾を展望できる自然学習や文化活動を行う拠点的な施設。
福島のさざえ堂か海のさざえにインスパイアされたかのように
建物内は螺旋のスロープ構造になっています。
螺旋のスロープ及び階段は展示室およびギャラリーとして
利用されており、潟の歴史などが紹介されています。
最上階の展示ホールは講演会やミニコンサートが行われるスペースとなっています。
螺旋の外側をまわりながら様々な方向の景色を楽しむことができ、
それぞれの方向にデッキが伸びていたりと螺旋構造を
うまく利用しています。
この螺旋構造を見ると、本家大元のフランクロイドライトのグッゲンハイム美術館が見てみたくなります。
この潟美術館は外があまりにも広大な景色なせいなのか
内部がガラス窓で解放されているのにも関わらず
少し閉鎖的に感じるところがありました。
また富士山世界遺産センターも同様の螺旋構造を用いていましたが、あちらは外への景色を閉じていたので空間が息苦しい感じはせずに、外観以上に中の広さを感じました。
こうした外の空間と中の空間の関係性から起こる錯覚は
模型でもなかなか感じ取ることはできないので、経験を積む以外にないですね。
※あくまで私の感覚なので、潟美術館が悪いわけではありませんが。