坂口陽 建築家

ホイップクリームが好きな建築家 神奈川生まれ 群馬の妙義山の麓に住んでます

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「妙義山の宿 sazareの設計」 #2

この場所を訪れる人が自然に癒され 自己を見つめ  日常に大切な何かを持って帰ることができますよう 通りからの外観は手をつけず 今までの空き家のままなるべく手をつけないようにしました それはこのsazareを利用する人が、静かな時間を過ごしてもらう為 アプローチも綺麗すぎるものでなく、手作り感が残るように 玄関の壁は前の古い家のタイルを剥がした跡をそのまま生かしました 壁の凹凸感と照明に古家具が馴染みます インテリアの家具も古材を使っています シンプルで優しい中に

    • 「妙義山の宿 sazareの設計」 #1

      群馬県の西端に佇む霊峰「妙義山」 この巌谷の山の麓の緑の中で静かに佇んでいた空家 周囲は森に囲まれ、東京に住む方が長らく別荘として利用されてきました しかし所有者も高齢になり、手放そうと想ったタイミングで私に声をかけていただきました 全国の地方都市に広がる空き家問題 端からどうこう言うよりも自分で購入してどうできるかを体験したほうが よっぽど自分にも地域にも、良い形になるのではないかと想い 購入することに 建築は「土地と人を読む」から始まると思っています 間取り・空

      • sazare周辺のお店

        sazareの周辺の施設を紹介いたします 食材を購入するお店 食事をするお店 温泉 銭湯等 お土産を買うお店 食材を購入するお店 道の駅みょうぎ 地元の農家さんで採れた野菜たちやお土産などが並びます。 食堂もあり、アイスクリームなどが人気。 妙義山の景色も、富岡市も一望できる眺めが人気です。 エーコープ松井田店 宿から最も近いスーパー 地元野菜から飲み物もお菓子も色々と揃います。 肉のてんじん 美味しいのお肉屋さん 味付き肉も美味しく揚げ物やガツ刺しなども美味

        • 「益子 小峰窯」の設計

          2021年4月に完成した 益子市にある小峰窯の設計の記録 住宅メーカー勤務のデザイナー加崎悟史氏からの紹介で設計を受けることとなりました。 小峰窯は益子にある窯元の中でもかなり大きな窯元です 2階建ての建物の一階部分をショップと陶芸体験として利用されていました。 コロナの影響もあり、お店がしばらく開くのでその間にリニューアルをする という計画でした。 ご夫婦の要望を伺い、これからの時代どのようなお店であれば良いのか それを夫婦お二人でどのようにオペレーションする

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        「妙義山の宿 sazareの設計」 #2

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        • 作った建築の記録
          11本
        • 一級建築士試験用 建物物紹介
          25本
        • 観た建築物の記録
          25本

        記事

          住吉の長屋(大阪) 安藤忠雄

          構造:RC造2階建  延べ床面積65平米 敷地の間口が約2間(3.6m) 奥行きが約8間(14.4m) という細長い敷地に建てられた建築。 奥行き方向に3分割されており、中央部分は「光庭」が設けられている。 光庭の両サイドにリビング・ダイニング・寝室が配置されている。 室内も外観も打放ちコンクリート仕上げで外観は閉鎖的に感じるが 内側は光庭に面して大きな開口部が設けられており、空からの光・風・雨などを感じることができる。 都市にいながら自然と対話できるような仕掛けとな

          住吉の長屋(大阪) 安藤忠雄

          富士山世界遺産センター(静岡) 坂茂

          建築家 坂茂 構造 鉄骨造  底部が直径10mの円形から長径46m短径29.2mの楕円形に広がる「逆さ富士」型 木格子を組み上げた意匠でデザインされ、木材は地元のヒノキが使われている。 室内側も格子になっているため近くで見ることができるが、格子は交互に勝ち負けが入れ替わり、編んであるように見えるのがまた美しい。 また、トイレのピクトグラムも可愛らしい。 この建物の脇が、富士山浅間神社の一の鳥居となっている。 合わせて水面に反射する景色もまた美しい。 風が収まる時間帯に行

          富士山世界遺産センター(静岡) 坂茂

          住吉大社(すみよしたいしゃ)(京都)

          大阪市 住吉造は伊勢神宮の神明造や、出雲大社の大社造に並ぶ大社造。 切妻・妻入り。屋根・破風には反りがなく直線的である。 高床式だが回縁・高欄(手すりのこと)や御柱はなく、 間口2間 奥行き4間の大きさとなる。 入り口部分は妻のセンターにあり、ここにも御柱がない形となっている。 大社の内部は2室の分かれており、内陣・外陣と呼ばれる。 狛犬はかなり堅牢感のある様相でかっこいい。 祀られている神様は イザナギノミコトが、身をすすいだ際に海中から生まれたという住吉の男三神と神

          住吉大社(すみよしたいしゃ)(京都)

          東京駅丸の内駅舎(東京都) 謎の印の正体

          1914年12月20日の明治国家の記念碑となるべく計画された。 建築家は「辰野金吾」 施工は「大林組」 建築当時は東京駅駅舎ではなく「中央停車場」だった。 赤いレンガ色に白い石の水平・垂直の線が走るファザードは辰野式とも呼ばれる。 第二次世界大戦の空襲により一部焼失したりと、形を変えながら使用されてきた。 2000年には「特定容積率適用地区」が創設され、東京駅での未利用の容積を 周辺の街区に移転・売却することで保存修復の事業費を捻出することができるようになった。 2007

          東京駅丸の内駅舎(東京都) 謎の印の正体

          平安神宮 (京都)

          1895年に再建された。 平安遷都を行った第50代桓武天皇と 平安神宮で過ごした最後の天皇である第121代孝明天皇を祭神とする神宮。 こちらが重要文化財となっている應天門 門をくぐると狛犬が、、虎?? 手水を済ますと、額殿(登録有形文化財)が正面に 宇は3手先。ソリも美しい。 この朱色と緑は、行った人を当時の世界の雰囲気に連れて行ってくれます。 平安の時代にタイムスリップしたい方は是非平安神宮へ。

          平安神宮 (京都)

          秋田市立体育館 渡辺豊和(秋田)

          縄文首都のオリンピアというコンセプトに建築された1994年竣工の建築です。 RCと金属瓦を使った曲線屋根が非常に独特の雰囲気を作っています。 RCの構造部分は曲線も描き、古代のオリンピアのような雰囲気を そして曲線を描く、金属の光沢を放つ屋根は近代的な首都の雰囲気を放つように 計画されたように感じます。 間取りは 四角いメインアリーナの外 外壁面に沿って廊下が配置されており、 メインアリーナと廊下の間に必要な居室が取られています。 また、左下には楕円の多目的ホー

          秋田市立体育館 渡辺豊和(秋田)

          熊野古道世界遺産センター(三重)

          2006年竣工 設計:建築研究所アーキヴィジョン 日本国内でも最大級の木造建築であり、在来軸組工法にヒントを得た木構造。 集成材やトラスを使わずに10.5mの柱感覚を実現している。 地元の尾鷲ヒノキと熊野杉がふんだんに使われた。 またこの使用された木材は特定の森から取られたのではなく、 広い範囲から取得され、森への負荷が集中しないように配慮されている。 建物内部の梁がそのまま外部の庇を支える構造となっており 外部では先端へ向かうに連れ梁の厚みを減らすことで 軽や

          熊野古道世界遺産センター(三重)

          京都ロームシアター【旧京都会館】 前川國男 (京都)

          1960年竣工 鉄筋コンクリート構造  建築家:前川國男 RCの庇下部にアールが付いた屋根の形状が、東京文化会館に似ていて、前川國男の雰囲気が強く漂う。 京都市内で唯一2000席を超えるホールを有しており 1995年までは京都市交響楽団が定期演奏会を行っていたそうです。 庇の出は東京文化より大きく取られている印象で光が入り込むように半透明のガラスが取り付けられています。 建物全体としてはL字型に作られており、Lの背中側が川と大通りに向けられ、内側は中庭となっており、

          京都ロームシアター【旧京都会館】 前川國男 (京都)

          潟博物館 青木淳(新潟)

          福島湾を展望できる自然学習や文化活動を行う拠点的な施設。 福島のさざえ堂か海のさざえにインスパイアされたかのように 建物内は螺旋のスロープ構造になっています。 螺旋のスロープ及び階段は展示室およびギャラリーとして 利用されており、潟の歴史などが紹介されています。 最上階の展示ホールは講演会やミニコンサートが行われるスペースとなっています。 螺旋の外側をまわりながら様々な方向の景色を楽しむことができ、 それぞれの方向にデッキが伸びていたりと螺旋構造を うまく利用していま

          潟博物館 青木淳(新潟)

          国会図書館 関西館(京都)

          建築家 陶器二三雄(とうきふみお) 2002年竣工 大通りから見て手前の地下が書庫となっており、 写真の左右に見える勾配をつけた芝の部分がその屋根に当たる。 入り口はおくのガラス建物で 入り口を入ると受付のある地下へ直線階段が目に入る 地下一階で受付を済ませると、 先ほどの芝の屋根の地下部分にある書庫へ入ることができる。 こちらは撮影禁止なので写真がありません。 地下のロビー部分はかなり広い空間が取られており、 美術館のような白い内装。 静かな空間に足音だけが響く心

          国会図書館 関西館(京都)

          casa da musica レムコールハース(ポルトガル)

          たまには海外の建築も。 巨大な一つの箱の角をカットしたような形状の建築 2004年竣工のcasa da musica その名の通り音楽ホールである。 レムコールハースは偉大な建築家でありながら、実際の建築は日本ではほとんどお目にかかれない。 福岡のネクサスワールドという磯崎新が招集した建築家の 集合住宅の一部を設計しているがそれ以外ではない。 そんなレムの作品にポルトガルのポルトで出会った。 コーナー部分にピタリと収まる開口部や 折部に配置されている開口など かな

          casa da musica レムコールハース(ポルトガル)

          三嶋大社 (静岡)

          創建不明で有るが、奈良平安時代の古書にも記載が残ると言われる。 本殿は総けやき素木造りで、切り妻屋根を要する出雲大社に並ぶような 国内最大級の本殿となる。 まずは鳥居からご挨拶。 この三嶋大社の名から、地名で有る「三島」が付いていると言われる。 鳥居をくぐるとすぐ右に「たたり石」なるきになる石が置かれている。 「たたり」とは元々糸のほつれを取るための道具の事で、 ほつれを取るときによからぬことが多く起きたことから「祟り」が悪い言葉となったという。 この「たたり石」

          三嶋大社 (静岡)