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水分補給で認知症改善

認知症予防には、食習慣や運動習慣などが有効であると言われています。
これはあまり知られていないように思いますが、近年、「水分補給量を増やす」ことにより認知症が改善されるという説があります。
もし本当なら生活習慣に取り入れていきたいところですので、詳しく見ていきましょう。

1.高齢者が水分不足になる原因

高齢者は感覚機能の衰えにより喉の渇きも感じにくくなるため、長時間水分を摂取しないままで過ごしがちです。
また、トイレに行くのが億劫だから、トイレに行く回数を減らそうと、意図的に水分を摂らない場合もあります。
このような水分不足はいったい、どのような症状を引き起こすのでしょうか?

2.水分不足が引き起こす症状

一般的に、体内の水分不足は、以下のような障害を起こすと言われています。

1~2%不足:意識レベルが低下して意識障害のリスクが高まる。
2~3%不足:体温調節機能に支障が出て循環機能に悪影響が出てくる。
5%不足:運動機能(特に持久力)が低下してくる。
7%不足:幻覚や妄想の症状が現れる。
10%不足:生命の維持ができなくなる。

体重50kgの高齢者の場合、50%が正常な水分量です。
つまり25kg=25リットルです。
25リットルの1~2%は、250~500ミリリットル(コップ1~2杯程度!)です。
たったこれだけの水分が不足するだけで意識レベル低下につながるのです。
この状態が継続してしまうと、認知症になるリスクが高まっていきます。

逆に、この水分を補給してあげれば意識レベルは正常に近づくということになります。

3.必要な水分量

人間に必要な水分量には諸説があります。
以下は、体重50kgの人が摂る必要がある水分量(食事で摂る水分を除く)に関する、主な説です。

①0.8リットル
https://hokkaidoh.johas.go.jp/story/cat48/

②1リットル
https://brain-gr.com/tokinaika_clinic/blog/about-dementia/reason-why-hydration-is-difficult-for-dementia-patients/

③1.5リットル
https://president.jp/articles/-/34258

これは私見ですが、体重60kgのビジネスマンである私が、日々1.0リットルも飲んでいないことを考えると、
0.8リットルで可
無理のない範囲で1リットルいければ尚良し、
という感じで良いのではないでしょうか。

4.まとめ

認知症に関しては、未だ、決定的な予防法や治療法は確立しておらず、研究は日々進歩しています。
効果があると言われている方法で且つ、副作用が問題にならないものであれば積極的に取り入れていくべきでしょう。
この水分補給法も、認知症だけでなく他の健康改善にもつながるものであり、副作用が問題にならない程度のものなので是非試してみてはいかがでしょうか。

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