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VRoidの話#4 はみ出ない塗り!
VRoid における ClipStudio の勘所。
つづいては、「マスク」です。
ClipStudio の本などを読みますと、お絵描きする人用の手順書なので、マスク説明は分厚い本の中盤あたりにあります。
…が…これ。VRoid 使いには冒頭5ページ目ぐらいで説明してほしい機能です!困った!
なぜならVRoid 衣装自作は、いきなり独特テク要求されて難しい!からです。
なにが難しいかというと「展開図になっている」、「3D曲面を展開しており、画像がひん曲がっている」というのも往々にしてありますが。
1枚絵なのにパーツごとに分かれていて、はみ出ると予想外のところに色が載るからです。
これが、イラストソフトをまったく知らない人間にはきつい!
下の絵の赤線のように、展開図の衣装にまっすぐ赤い線をズギャン!とはみ出そうものなら、キャラの方は腕のパーツと肩まで色が来てしまいます。
キャー!!
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問題なのは衣装が1枚絵の展開図になっていて、拡大率も違うし…一番困るのは腕の位置と背中の位置、部品と部品の間が近すぎて困ってしまいます。
当方はイラスト初心者なので、こういうところのギリギリ端の色塗るのに、以下を知らないうちは手をプルプル震わせて、息を殺して苦労して、何度も塗って消しゴムで消して塗るわけです。
ところが、熟練者でそんな要領の悪いことをしている人はいないのです。
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実は誰しもそうなると困るので、スプレー塗装のように、色が載ってほしくない場所にあらかじめカバーをかけるのがマスクになります。
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で、衣装のガイドという型紙をいじるのですが。ここにコツがありまして。
まず、自動選択ツールで黒いところを触ると…エライことになるのですが
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領域拡縮を「-1」にしてから黒いところを触ると上手く選べるんですね、これが…
これ、ネット越しに教えていただくまで、気づきませんでした。
※聞き方の単語を知らなかったとはいえ…早く教えてほしかった…
VRoidStudio型紙は若干ルーズなため、体形によっては「-2」で大きめでもいいかもしれません。
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それさえできると、「選択範囲の反転機能」で自動選択範囲を塗る場所側に変換でき、パーツごとに塗分けできる型紙が作れます。
このときついでに、袖、部品、上半身、下半身とレイヤーを4つ程度には分けておきます。
すると、袖を塗るレイヤーはいくらはみ出ても袖のみ塗れるようになります。各型紙パーツから色がはみ出ないようにできるんですね。
★この状態で試しに着せて、つなぎ目にスキマが出ないかを見るといいと思います
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マスクさえあれば、はみ出ないように塗れるわけなのです。
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マスクには、
「クリッピング」
1つ下のレイヤー(クリッピングが重なる場合、その下)を型紙にしてしまい、はみ出なくするタイプ。
※サクサクっとできてしまうが、並びを変えると結構あとが面倒。「レイヤーマスク」
レイヤーそのものにマスクもセットでつけてしまうタイプ。
※一手間面倒ですが、あとで並び替えがしやすく便利。
と2種類あるのですが
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最初の大きなデザイン部分はレイヤーとセットで動かせるレイヤーマスク。
微調整系(ブラシ吹くなど)は、クリッピングが使い勝手がいい気がします。
絵をお書きになる人には簡単なのでしょうけど。
私は全然知りませんので、上記はもっと早く知ればよかった!後悔No2の内容となります。
では、いい VRoidライフを!