VRoidの話#6 「うちの子」をもっとイキイキ撮りたい!(ポーズの話)
VRoid やってますと「うちの子をもっとイキイキ撮りたい!」と思います。
みんなそうです。
よその子とは違うのです。うちの子だけは可愛いのです。
さて、以下のような、ちょっと怪しげに登場する猫娘写真を考えてみます。
とはいえ、最初はこうです。Tポーズになっています。
ここをなんとか
こうするにあたり、考える内容の、その前のお話です。
キャラクターのポーズの話はいろいろ書籍が出ており
・キャラに生命を吹き込むイラスト上達テクニック (toshi様)
・リズムとフォース : 躍動感あるドローイングの描き方(マイケルマテジ様)
などがありますが、その手前の経験エッセンスを記載します。
以下、恥ずかしいのですが、実は過去に、年賀状を貰う人がもっと楽しくならないかなと思い、実際に京都の太秦映画村に行き、仮装と撮影をお願いしたことがあります。
※これ、ちょっとお値段しますが、かなり面白い体験なのでオススメです。
このとき、自分がやってみて気づいた点が3つありました。
芸能人やモデル気分を味あわせてくれるサービスなので、わざとそういう演出をしていただいていると思うのですが
(「沖田入ります!」とか言ってくれる)
魅せるポーズは、やってみると結構大げさで無理がある
上記写真はカッコいいポーズにみえるのですが、このポーズは実はけっこう無理しています。私は首の横向く角度と腕が辛かった。
写真を撮る人が「もっと左見て」「腕を上げて」「背中そらせて」「こっち見て」とか注文を出してくるのですが、私は自分でやってみて「モデルさんって、けっこうキツイポーズとっているんだな!」と思いました。
(すごく横を向かされている感覚)
つまり、我々がカッコいいと思っているポーズは、日常動作では行わない、無理な大げさなポーズをしています。バシバシ撮る。撮りまくる。
よくモデル撮影現場で、相手に「いいねー、いいよー」とおだて褒めながら写真をバシバシ撮るシーンがありますが、本当にたくさん撮ります。
少なくとも1ポーズで10~20ショット、ポーズや照明調整を変える分も含めると100ショット弱も撮ります。
何をするためかというと、後で連続でパラパラと確認し、必要なものを比較して選び抜くためです。
行い方は、①大きくミスショットなどを省く工程 ②選び出したいいものの中から更に好きなものを選ぶ工程です。
結局「一発一枚」撮影で「そもそもいい写真は撮れるわけがない」ので、いっぱい撮りまくって、奇跡の一枚はその中から選べばイイじゃんという考えが写真家には普通にあるのです。ねじる!ねじる! 初期は過剰気味にねじる!
自分が指示を受けながらポーズをしていて、「体幹ねじれるなぁ…」と思いました。体幹がまっすくではなく、ぞうきんを絞って曲げる、ひねる感覚です。やっている方の感覚では「 | 」ではなく、ひねって「く」の感じです。苦しかったですね。「マジ?まだひねるの?」という感じでした。
ということで。
私も VRoidモデルを撮るとき、さすがに人間と違い目をつむるようなミスショットは無いですし自由にひねれますので 20枚も撮らないのですが、1シーン最低5-10ショット程度はちょっとずつ角度変える、照明向き変える、アングルを変えて撮影、フォトビューア等で左右キーでパラパラ見て選ぶようにしています。プロの真似です。先人たちが苦労して培った技術は、真似しましょう。
たまにあるんですよね。前のポーズの方がよかった!など。
また、ポーズも最初は若干オーバー気味につけたり、ほどいたりする感じで撮影しています。
語りだすといろいろありますので別の機会としますが、本記事にて
「ちょっと無理なポーズでも意外に見れる」
「いっぱい撮影しないと、上手いポーズなんてわからない」
「ひねる方がいい」
…あたりを意識するだけでも、まったく変わってくるのではないでしょうか?
では、よい VRoidライフを!
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