【ゲームプレイ感想】タペストリー -you will meet yourself-【R18】
※本記事にはネタバレを含みます。未プレイの方は閲覧にご注意ください。
また、本記事に記載する内容はあくまで個人の感想になります。
初めてこういう記事を書きます。
なんとなく自分のプレイしたゲームの記録を残してみたくなり、記事にさせていただきます。
R18のゲームをプレイしたのは、かなり久しぶりです。
FANZAのセールで見かけ、学生のころからプレイしてみたかったのもあり、購入しました。
タイトル:タペストリー -you will meet yourself-
ブランド:light
公式サイト:https://www.light.gr.jp/light/products/tapestry/
シナリオ ★★★★☆ [4/5]
絵 ★★★★☆ [4/5]
音楽 ★★★★☆ [4/5]
キャラクター ★★★☆☆ [3/5]
お勧め度 ★★★★☆ [4/5]
【シナリオ】
章立てとなっており、ヒロインの分岐含めて0~10章で構成されている。あんまり覚えてないですが、0~7章が共通、8~10章が分岐かな?
主人公が余命半年という設定となっており、残された時間をヒロインたちどう過ごすのか、というゲームになっている。
上記がメインの内容になるので、闘病するシーンなどはあまり描かれない。(一部√では描かれるが、多くはない)
【絵】
主人公が病気という重めのテーマに反し、暗すぎないゲームであるため、ゲームの雰囲気とマッチしている。
しかしながら、ここぞというシーンでは泣きにもマッチしています。
ヒロインの表情の差分なんかはすごく好みです。
今までプレイした中ではかなりめずらしい、テキスト形式ではなく、スライド+吹き出しの形式になります(漫画みたいな感じ)。読みやすい。
【音楽】
ここぞという場面での「片思い日記帳」、「ふたり」。良すぎます。
音楽もゲームの雰囲気にマッチしてます。全体的に良い。
前向きになんて進めない、だってカニだもの♪
【キャラクター】
真司、両親に関しては★5をあげたいです。
ヒロインたちは役者ぞろいです。(余命半年と知った後の主人公への接し方など含め)
全体的に、主人公がヒロインに惚れるまでの経緯が意味不明かつ鈍感すぎる。でもこれくらいしないと、ひかりという幼馴染の壁を越えられないのも理解できる。
【その他】
筆者攻略順は、以下になります。
ひかり→詩→美那→紗希→遥海
プレイしてみて推奨したい攻略順は以下になります。
詩→美那→紗希→ひかり→遥海
全√実施するのであれば、詩と美那は早めに消化すべきだと思いました。
遥海√は最後に実施すべきだと思います。この作品の〆に相応しいです。
以下より個別ルートの感想になります。
※√の感想も書きつつ、各キャラの他√での印象などごちゃごちゃに書いていきます。
【共通√】
主人公の設定をうまく使ってる感じ。
重い設定使ってる割にあまり暗くなりすぎなくて良い!
主人公が達観?しちゃってるので、「死」について感情移入できるシーンはかなり少ない。
真司と美那が基本的に良いキャラしている。
幾人がいいヒール役になってる。ただ、幾人が言っていることは至極正論です。
【潮見ひかり√】
本作品のヒロインで、筆者はひかりが一番好きです。
今作のメインヒロインで主人公の幼馴染。主人公ラブで健気なので可愛い。他√でもはじめちゃんへのラブは一貫しているので、他ヒロイン攻略中は申し訳なくなる。
物語としては、かなり王道。余命があるから悲しませまいとして遠ざける主人公と、時間がないからこそ一緒に過ごしたいひかりとの気持ちのすれ違い。
闘病状態をだらだら描いていない。(本ルートで描くべきではないと筆者も思います)
筆者的に、ひかり√の主人公はフラフラしてるのでイラつく場面も。(余命もあるので気持ちは理解しないといけないんですが)
詩√では闇モード、紗希√では弱っている紗希に向かって「憎らしい」、遥海√では「セフレと思ってるならワンチャンあるかも!」と主人公に突撃訪問していくなど、他√の中でも見せ場というか、確キルされていきます。そのため、他ヒロインにとって乗り越える屍となっているヒロインです。可哀想だけど、主人公ラブ幼馴染の宿命か。
上記の中だと、遥海√の中で失恋して涙流しながらも「わたし、がんばれっ!」とはじめの幸せを想い、強がろうとするのがマジで効く。罪悪感でいっぱいです。何やってんだよはじめちゃん。
主人公が「まだ生きてたい!」と弱音を吐いた数少ない√。そういう意味ではメインヒロインだったと思います。
(筆者が思う裏メインヒロインもいますが・・・)
【羽鳥詩√】
ひかり√前にやるべき。(ひかり好みでない人は気にしなくていい)
個人的にはあんまりおもしろくない√。余命いくばくもない主人公、ショックで引きこもりになった親友を見捨てて留学しようという意味の分からないムーブ。「なんだこいつ!?」ってなりました笑
詩さんの家に行くシーンは、「おい!たぶんひかりちゃんが後ろにいるぞ!」って独り言しちゃいました笑
ひかりちゃんの病みモードの顔で不覚にも笑ってしまった。(ひかり√後にやると可哀想ではあるんだけど)
本音を言い合うシーンはよかった。それでも個人的には泥棒猫にしか見えねぇ・・・。このシーンもひかりが良かっただけで詩さんが良かったって訳ではないしなぁ。
ひかりのロングヘアーはすごい良かった
主人公が死亡する流れの持っていき方+お手紙のシーンはすごくきれいで良かった。
【茅野美那√】
美那がいないと共通√はくそつまらんってくらい重要な位置づけ
ほかの√とは毛色が全く違うので、新鮮で楽しめるかも
こんだけ手が早いとひかりも何もできません
ツンドラ→ツンデレ→デレデレかと思いきやヤンデレ+めんどくせえ女になるのにはびっくり
この√はもう主人公の余命とかじゃなく、美那のトラウマ解消物語ですね。
「だって卒業せずに死んじゃうんだもん」はちょっと狂っててシリアスなのに笑ってしまった。※このセリフの真意は進めると分かるようになってる
唯一はじめちゃんの死亡描写がない√
個人的には、死生観という意味では一番内容が薄い√だと思います。
【桜井紗希√】
普通は余命ある人と付き合えばこうなるだろと思う。最も正統派なストーリーだと思います。
個人的に話の展開としては、この作品の√の中で一番好きです。
こういう話の流れではじめちゃんが弱っていく姿を描くのは良い。割とこういうのをプレイ前に求めてました。
この√でも輝くのはひかりでした。「憎らしい」は心に刺さる。損な役回りばっかやでぇひかりちゃん・・・
最後にはしっかり紗希が成長していて・・・感動しました。
【真里谷遥海√】
恐らく裏メインヒロイン。タイトルが「タペストリー -you will meet yourself-」なのは、この√が原因かと。
序盤は恐ろしくつまらない√なんですが、生きるのが退屈で仕方ない遥海と死ぬ運命にあっても生きようと足掻くはじめちゃんの対比が明確になってきた辺りで面白くなります。
本作品のタイトルである「タペストリー」が最も絡み、終わり方もきれいであるため、この√を最後にプレイするのが良いと思います。
個人的にみんなで写真撮ろうよ!と言って撮った集合写真、後でPCの壁紙にするくらい良いCGです・・・!プレイ後の余韻に浸るには最高のCGですね。
「生きるというのは長さじゃない、何を成したのか、成そうとしたのかに意味がある」すごく良いセリフだと思いました。
【最後に】
個人的に「死」を扱う作品のため、もっと暗い作品なのかなと思ったんですが、そうでもありませんでした。でも十分楽しめ、感動できるシーンも多々あるため、人に勧められる作品となっています。
全√やるの面倒臭いという方は、ひかり・紗希・遥海のどれかか、3つ全てプレイすることを勧めます。前述に当てはまる方は、詩と美那はやらなくていいと思います。
light様の過去作を見るに、結構チャレンジした作品なんだなと感じました。あまり知られてない作品だと思いますが、私は良いチャレンジで、良い作品だったと思います。