バンドマンの訃報

朝5時、タイムラインに走るニュース
「有名なバンドマンが死にました」
誰もかれもが下世話な推測でかなしさを捲し立てている

朝4時、タイムラインに走る憂鬱
「有名なあいつの歌はクソだ！」
みんな彼がさ、死ぬと決めた夜もいつもと変わらずに無視していたくせに

どっかどこか駅の前で今も歌う彼の前を通り過ぎる

すこしだけ、後ろめたくなる

だって彼が僕に歌ってくれている気がするから
だって彼が明日死んだら、そしてモヤモヤするから！！！！！

ウジムシのようにフッて湧いて降って消える
うぅと唸った
彼の生涯は突沸してるみたいだ
あんなに必死にうたってたのがばかみたいじゃないか

死なないと苦しいのもわかってもらえないもらえない　もらえない！

もらえない！

もらえない！！

もらえない！！！！

死にたいじゃだめだ

もらえない！わかってもらえない！

もらえないわかってもらえない

もらえない！たすけてもらえｒない！！！！！

朝5時、タイムラインを通過する
このまちを燃やす爆弾のような言葉
誰もかれも彼を彼を彼の憂鬱もきっと同じで
一人が怖くなったり、居酒屋だべる日々が少し不安になったり

朝4時　タイムライン上の憂鬱
誰かがいつも死にたいって叫ぶ
みんないつもさ、スゲー苦しいのに
それでも平気なふりして生きていかなきゃいけないなんてあんまりじゃないですか！

ウジ虫のようにフッっと吹いた
降ってきた
星になった君は　君は　君が一番きれいじゃないか

必死に、必死に、歌ってたのにバカみたいじゃないか

死なないと苦しいのもわかってもらえないもらえない　もらえない！

もらえない！

もらえない！！

もらえない！！！！

死にたいじゃだめだ

もらえない！わかってもらえない！

もらえないわかってもらえない

もらえない！たすけてもらえｒない！！！！！

死にたいじゃだめだ
死にたいじゃだめだ
死にたいじゃだめだ
死にたいじゃだめだ

死にたいじゃだめだ！
死にたいじゃだめだ！
死にたいじゃだめだ！

死にたいじゃだめだ！