連作「息と雲」(あみもの第三十七号より)

あみもの第三十七号に掲載していただいた連作「息と雲」です。

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ゴミ出しの楽しい時期がやってくる季節とかではなくてわかりますか

煩悩を数えたことがなく冬の息の白さにうろたえている

女とか男とかって言われたり思ったときに細くなる川

暗がりを、でも向こうから近付いてくる足取りで君だとわかる

転がっていく空き缶がいて寝てるおじさんがいてぶつかっていて

そういう雲が午後にはあってねむいときねむいと呟けるアカウント

東京の冬は寒くてさっき別れた友達ともう遊びたい

なんか恋とかじゃないって気が付いてそれからはわかりやすさの白

鍵を閉めわすれた家に帰ったら鍵が閉まってなくてうれしい

来年も冬を過ごそう焚き火とかできるとことか探しておこう

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