初ひとり旅
奥多摩の鳩ノ巣にある山鳩山荘に泊まってきた。
ボロボロの自分を癒したかったのと、本当の意味で一人になりたくて行ってきた。
結論から言うと非常に良かった。
山荘に行くまでの道のりも、山荘自体も全て。
山鳩カフェでチェックインして、そこから歩いて5分ほどの場所にある山荘へ向かうのだが、その途中に橋がある。
そこから見える景色は絶景だった。
山は太陽の位置ごとに色を変え、私を圧巻させた。
山荘に着くと、コンパクトで可愛らしく、温かみのある建物が私を出迎えてくれた。
その時点でかなり興奮していたのだが、部屋に案内されて入ってみると、イメージ写真になかったこたつが用意されていて、私の興奮は頂点に達した。
こたつは日本人のDNAに刻まれていると思う。
観光する予定はなかったのだが、想像以上に鳩ノ巣渓谷が山荘から近い場所にあったので行ってみることにした。
紅葉が綺麗な坂を下って、廃旅館の傍を通ると赤い橋がある。
橋を渡り右に曲がると小さな滝が見える。
そして真っ直ぐ進むとポッポというカフェに辿り着く。
カフェの右に橋があって、観光客たちはそこで記念撮影をしていた。
橋を渡って右に曲がると鳩ノ巣渓谷が間近で見られる。
そして轟々と流れる川に近づいて思った。
「川の流れのように」という曲があるけど実際は全然緩やかじゃないな、と。
勢いすごいし叩きつけてる感じもあって、人生に例えると叩きつけられているところに今の私はいるのかも、と。
そんなことを考えながら静かに目を瞑って川の音を聞いていたけど、友人と一緒に来ているであろう人の甲高い声で集中が途切れた。
私も友人と来ていたらあの人よりうるさいはずだから、これから気をつけようと反省した。(続く)
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