『ドロップス』

『ドロップス』

太陽を目指す
向日葵を思い出させるような
眩しい
黄色

なぜその色を知っているの
わたしの大好きな
だいすきな

明日にでも来ないか
何かの便りに
荒んだ
肌と引き換えに
あざやかに塗り替える
気持の波間に
入る隙もない
居場所

ああそうそういえば
明後日なら良いらしい
何もかもが
さっぱり
するっと消える

愛着が湧いてこようが
いつまでも泣き喚こうが
ドロップスも摘めない

明日にでも見えないか
転んだ先に
愛想尽かされた夜に
俯けば聴こえるような
絶え間なく去るいつもあるような
流れ

青々と広がってみせてくれ
海よ

霧がないなら
隅々まで
曲がった先の
そのまた先まで

足掻こう明日も
忘れたんだから
抜き手を切るこの手が触れる
全ての波がまた生まれるまで