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遠足 【散文詩】



たくさんの空が、雨みたいにこぼれてくる、遠足日和、両わきにバケツを抱えたら、持ち物はそれだけでいい。目的地の原っぱに着いて、並べられる大量のバケツは色も大きさも形も全部がバラバラで、中に溜まった空は色も大きさも形も全部がバラバラで、生き物みたいにただ泳ぎ回っていた。言われなくてもわかっている、私たちはからっぽになることで、誰かに優しくなれること。青色だけじゃない空、壊れても元どおりになる空に全身が気づいたとき、人生の体温が少しだけあたたかくなるね。



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夜野なみだ
きみのために風は吹いている そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、 言葉となって浮かんでくるからだと思う きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが わたしの言葉になる 大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ 読んでいただきありがとうございます。 夜野