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鏡の詩



一日が終わると、夜に着替えたわたしはベッドの上にいて、部屋の床には脱ぎ散らかした朝と昼が転がっている。
生き物みたいな季節は、いつだって鼻先や足元で呼吸をしていて、わたしの体内で泳ぐのは今日生まれたばかりの小さな風。わたしは誰、そう思いながらかじる星は少しだけ甘い味がする。

かわいい名前、かわいい哲学、かわいい戦争、とにかくかわいいものがたくさん欲しい、幸せってすぐ退屈になるから。恋ってどんな匂いがするんだろう、花に例えて確かめさせてくれないか。



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きみのために風は吹いている そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、 言葉となって浮かんでくるからだと思う きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが わたしの言葉になる 大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ 読んでいただきありがとうございます。 夜野