大人の自由研究テーマ「什器」の世界
ハンドメイドの物販イベントに参加して知った什器の世界は奥深い。大人の自由研究は始まったばかり。
SNSからエイヤ!と飛び出す
イラストを細々とSNSに投稿し続けていたところ、2023年の秋頃に唐突に思い立って、エイヤ!と参加した、グループ個展。
そこでは、デジタルの画面越しでは分からない、感想ノートの手書き文字の温もりだとか、差し入れの嬉しさだとか、かけてもらえる声の喜びを知った。
そこで今度はさらにエイエイヤ!と申し込んだのが、オリジナルオンリーの「自主制作漫画誌展示即売会」 のCOMITIAというイベントに参加してみた。
1人では心細かったから、先日のグループ個展で知り合ったイラストレーターの友人と合同出店することにした。
ポストカード、どう飾る?
なにせ、商品が何もない。ゼロからのスタートに、せっせとイラストを描き、怒涛の入稿作業から、什器というモノに初めて出会う。
什器。
じゅうき。
なんだそれは????
知れば知るほど奥深い。
同じポストカードでも、平積みではなく、通りかかったお客さんの目に美しく映るように、例えばひな壇に立てかけて並べるとか。
のれん状の透明なポケットに入れて吊るして、ずらりと飾るとか。
COMITIAでは、お客さんにちっとも足を止めてもらえない悲しみから、歌舞伎町のキャッチ並みに声かけをして、「押し売りかよ(笑)」なんて嫌味を投げられたりしつつ、
全く声かけしていないのに、自然に人が集まってくるお店があり、それが不思議で、そして悔しい。
お店は作者の世界観そのもの
じーっと観察してみると、もちろん、画力も素晴らしいのだけど、レイアウトが充実している感じがするのだ。
ずらりと並ぶ商品が、そのまま作者の世界観を表しているようで、引き込まれる。
いいなあ、私もあんなふうに、ワクワクドキドキするお店を作ってみたい。
まずは肝心の商品がスカスカでは寂しいからせっせこ作って、そして美しく飾る。
そう、そこで什器の出番。
美しく、そして、手に取りやすい、分かりやすいものでなきゃ。
できれば持ち運びもしやすいといい。
さあ、自由研究の時間です
奥深し、什器の世界。
看板は?ブースに敷くクロスは?
値札にPOP、お会計皿まで盛り沢山。
学びというより、研究だ。
大人の自由研究であり、自由工作。
自分で稼いだお金で、参考資料をAmazonでポチっと。先輩たちの背中から、ふむふむ学ぶ。
これは先生から与えられた宿題ではなく、自分で見つけた、エンドレスの冒険。
もちろん、イベントごとに〆切はあるけれど、
この冒険は、次のイベントへ、次の街へ。レベルアップしていく私がつくる物語。
始まったばかりの楽しい大人の文化祭。打ち上げ、最終日はまだまだ先になりそうだ。
いただいたサポートは、イベント参加・商品製作などの活動費に使わせていただきます!🧸📣