クリティカルシンキングで、復職後にしなやかに働きたい
今年の1~3月、育休中の時間を活かしてグロービスのクリティカル・シンキングを受講しました。3か月間、隔週2時間の授業があり、予復習を1日1時間程度。子供の休園が重なりへとへとな時期もありましたが、土日に時間をもらう等して夫の協力もあってなんとか完遂。とても勉強、刺激になりました。
受講の動機
伊藤羊一さんがグロービスの講師もされているようですが、伊藤さんのVoicyで、「クリティカルシンキングを学んだ時に『頭の良い人ってこうやって考えてるんだ…』と感動した」とおっしゃっていました。
今まで、MECEやロジックツリー等のツールは知っていたものの、なかなか業務や思考にどうやって応用すればよいのか分からず、全然身になっている感じがなく。
自分も、頭の良い人がどのように物事を考えていくか知りたい!また、
自分も的確に仕事を進められるようになれば、仕事の遠回りが減り、ワーママ生活の時短に繋がるのでは!?と思っていました。
思えば、社会人になってから、目の前の課題は、周りの上司・先輩を見よう見まねで自己流で(打てば当たる?的な感じで)解いていたけど、「解き方の基本」の存在すらも知らず、学んだことがありませんでした。
具体的には、職場の周囲の人々と比較して
① 漠然とした課題に対して、どう提案・解決していけばいいのか分からず一人で息詰まることが増えたこと
② 相手に分かりやすく、アサーティブに主張したいと思ったこと
から受講を決めました。
また、クリティカルシンキングの授業は、グロービスの全ての講座の基盤らしいです。まず受講をしたほうがいいということで、講座選定は悩みませんでした。
会社からの補助はあるものの、お値段結構なので自分の中では大きな自己投資です。
学んだこと
①問題解決の思考法を学んだ
漠然としたテーマでも、複数の切り口(4W(What, Where, Who, When)・フレームワーク等)で切ってみて、イシューを特定していくというのが目から鱗でした。これまでは勢いで課題を解決しようとしていたので、抜け漏れが多かった気がします。
②主張の思考法を学んだ
普通に人と一緒に生活する上では「当たり前じゃん!」と思うことですが、ビジネスにおいてはどうしても自分が考えてきたことを自分の論理で相手に説明してしまっていました。コミュニケーションの相手が今どんな環境に置かれているか?なにが課題なのか?相手の懸念・メリットはなにか?を考えた上で、主張を作ることが大切だと気付きました。
③自分の思考の癖に気付いた
この講座では、ケーススタディや2~4人の仲間とのディスカッションが多く盛り込まれており、事前資料や授業で学んだ思考法を実際のケースでどう活かすか考えることを通して、自分の思考の癖に沢山気付くことができました。
■目の前に課題があったら、まず「解く」ことから始めてしまう。
→なぜこの課題に取り組むのか?他の課題ではないか?課題の大前提、課題となった背景を押さえる。また、イシューを特定して、複数の切り口で切ってみる。根拠を持って、考えなくてもいい分野を特定する。
■データ分析の際は、そのデータの情報を要約してまとめただけで満足しがち
→データをまとめただけでは意味がなく、社会の情報(時事ネタ、トレンド、ビジネス理論など)、多様な情報を組み合わせることで、他と差がつく「価値ある」主張を作る必要がある。
※直近の仕事で思い当たる節があり、とても耳が痛い話でした
■原因を見つけたらそれで満足しすぐに解決策立案に走る
→他者に説明するために、原因と結果を繋ぐロジックツリーを作る。また、原因にたいして、事実の裏付けをとる(なるべく定量で)。
他受講生からの学び
グロービスでは、毎回の学びをクラス全員が閲覧できるディスカッションボードでシェアするのですが、他の方が書いている学び・業務への実践とフィードバックがとても参考になりました。
中には内省する力(?)が強いと思う方がおり、同じ講義を受けたにも関わらずここまで自身の学びに変えるのか・・・!と感嘆することもありました。なんだか自分の振り返りが浅くて恥ずかしかったです。
所感
私はこの春復職のため業務に活かせるかはこれからですが、受講したことで、漠然とした大きなテーマが与えられ進め方にこれまで悩んでいたものでも、まずは問題解決の4ステップで進めてみよう、と前向きに思えるようになりました。
伊藤羊一さんのいう「頭の良い人の考え方」が少し理解できたから自信になったのかな。
自分のものにするには、これからの実践が大切かと思いますが、ひとまずファーストステップを踏むことができて嬉しいです。
ちなみに
子供はベビーシッターさんに預けて、隣の部屋でオンラインで受講をしていました。たまに第三者が家にきて子供の面倒を見てくれることは、案外心の安定に繋がりました。
休憩で授乳したり、抱っこしたり、そばにいるのでとても安心できました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?