声が出なくなった

久し振りに風邪を引いた。
よく分かってないので憶測の域を出ないが、医療に従事していて様々な細菌ウイルスに暴露される機会が多く、尚且つ免疫機構が正常に働いているとなれば、ある程度長い期間働いていればある時期からは不顕性感染となることのほうが多くなるのでは、と勝手に思っている。
ので、滅多に風邪を引かないのはそういうことであって、丈夫だなぁ、わたし、と思っていた。

が、今朝起きたら声が出ない。
熱はない。風邪っぽい雰囲気はする。
この間忘年会でたくさんの人と会ったから、そのときにもらってきたようだ。

今日は仕事で休めない。
動けるから仕事には行けるが、声が出ないことによって仕事にめちゃくちゃ支障が出る。
普段はなにも思っていない、当たり前に出る声が出ないことの不自由さを感じる。
わたしの声はとても大きく、よく通る、高い声のようで、職場ではお客さんに「聞いてると元気が出る声だね」も言われる。
それが今日は出ない。
非常にはがゆい。
が、カッスカスのウィスパーボイスで喋ると、みんな笑ってくれる。
それはそれで、楽しくなってくれるならいいかとも思う。

ただ、ストレス発散のために出勤時帰宅時運転中に歌うのが大好きなわたしにとって、車の中で歌えないのが一番辛いところだ。

今あるものが当たり前でないな、と実感する。
本当ならもう少ししっくりくる表現があるんだろうけども、何せ語彙力がない。
陳腐だ、あんまりにも拙い表現だな、と嫌になる。
話が逸れた。

意外と、いろんなものをちゃんと持っている。
普通に暮らせるくらいには。
なのにどうしてか、少し頭がおかしくて、満足出来ない不安になる。

YUKIの歌詞の
失くしたものにだけ愛しくなるわたしの悪い癖
なんて、なんて秀逸な唯一無二の表現、これに尽きる。

今あるものに満足出来たらいいな。
幸せだと思えたらいいな。
声が早く出てくれるといい。
声が出なくても、なんとかなる、これもまた幸せかとも思う。

徒然・倩

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