貴方のいる街だから好きになった
恋をしていた。
あれは中学生の時だった。初めて死にたいと思った13の春、彼と出会った。
彼はアイドルで画面の中で輝いていた。
私は、未だ、あの時の感情を運命と呼んでいる。
強い風が吹いて私の世界は桜が舞って途端に美しくなった。
アイドルに恋をするということ
結婚したいわけじゃない。恋人になりたいわけじゃない。
ただ、ひたすらに、幸せでいてほしい。
普通に生きていたら出会えなかった。彼が「アイドル」だったから出会えた。
切なくて寂しくて、でも、幸せな恋だ。
今では、これを愛だと思っている。
彼がいるから頑張れる
簡単に会えるわけではない。
会って話すことなどできない。
それでも、この世界のどこかに彼がいる。
東京の夜景のどこかで彼が生きてる。
それだけで、生きていたいと思える。頑張ろうと思えてしまうのだ。
世界のどこかにいる貴方へ
アイドルの彼だけではない。
この世界には私の大好きな友人も住んでいる。
愛している人がいる世界
好きだった人のいる世界
大切な人が生きている世界
争いや憎しみ、傷つけるための言葉で汚れた空気よりも
澄んだ空気に触れていてほしい。
優しさで透き通った、愛で柔らかくなった空気が届いてほしい。
空の下、貴方がいるから、頑張れる、世界で一つの、愛を見つけた
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