ゆるゆるでよかったんだった。
年末に 風邪ひいて
強制的に 寝正月になった。
熱が ぐんぐん上がって
ひと晩は 辛かった。
熱は すぐに去ったが
体調は 戻らない。
わたしは 仕方なく
おとなしく していた
仕方なく 何もせず
何もしなかった
そうして 気付く
わたしがどんなに頑張っていたか
どんなに張り詰めていたか
緩んでいたつもりで
自由で居たつもりで
実際は
ピン と張り詰めていた何か
だから強制終了だったんだよね。
おふとんの中で ゆるゆる
湯船の中で ゆるゆる
ソファーで子どもたちと ゆるゆるする
なにもしない時間を
どれだけ持てていなかったか。
あたまの中は いつも忙しく
何かを考え
空いた時間は
何かで埋めようと
生産的な行為で
生産的な思考で
役に立つことを
誰の?
一体誰のために?
ゆるゆるでよかったんだった。
それは今この瞬間に
わたしがただわたしであるということ
何も不足が無い
わたしがただここにいる。
こたつでゆるゆるしながら
おもち食べながら
生きることの安心がまた一つ増えた 年始。