うつ退職『退職後に必要な申請簡単まとめ』
まず、この記事は私の経験を元に作成しています。
環境の状況の違い、地方自治体ごとの手続き方法の違いなどがあると思いますので、それらの相違についてはご了承ください。
退職時の状況
・2020年9月~2021年2月 会社の制度を利用して1回目の休職
⇒会社の休職制度を利用して、在籍した状態で5か月休職。
・2021年6月 退職
⇒1回目の休職後、復職するも症状が悪化して退職。
・症状
⇒躁鬱、集中困難、頭痛、めまい、吐き気、一時的な味覚障害など
とくに症状のなかでも『集中困難』が一番辛かったです。
この症状は『ブレインフォグ』と呼ばれていて、なにをしていても「頭がふわふわする」「思考に霧がかかる」といった感覚の状態です。
体感的にはインフルエンザなどで高熱が出たときの「ふわふわ感」に近いですね。
退職後にした手続き・申請
退職後に私が行った申請は以下の4つです。
・傷病手当金申請
・自立支援医療支給認定申請
・国民健康保険申請
・国民年金の切り替え申請
それぞれの内容的の詳細をここにまとめるとかなりの長文となってしまうため、ここでは簡単な内容のみ紹介します。
もっと詳しい内容は、別記事に分けて来週から作成していきますので少々お待ちください。後日リンクもこの記事に作成する予定です。
・傷病手当金申請
~内容~
・支給開始日以前の1年(12か月)の月収を平均した額の2/3が支給される
制度。
・毎月、担当医師に書類を作成してもらい申請する必要はあるが、
私の場合は就労時の月収の平均から『ー6,7万円くらいのお金』が
療養中に支給されている。期間は最長1年6か月。
~条件~
・退職日までに1年以上、社会保険加入者であったこと。
(所属会社の社会保険を1年以上使用していた)
・在職中と同一の傷病により、退職後も引き続き労務不能状態が
続いていること。
・退職日の前日までに連続して3日以上休んだ期間(待期期間)があり、
かつ退職日も休んでいること。
・労務不能期間が継続していること。
~注意① 条件にある『退職日も休んでいること』について~
私の場合は退社手続きで最終日に出社していたので、全国保険協会に電話をかけて確認したところ、「最終日は手続きだけであったと分かる勤務表などを申請書類に添付してくだされば大丈夫です」と回答をいただき、
元職場に連絡をして、最終日の部分に『退社手続きのため』と注釈を入れてもらいそれを添付して無事に受理されました。
もし、仮に最終日で出社扱いになりそうな出勤をしてしまっていたら、
この制度の申請が出来なくなるそうなので本当にここは注意です。
~注意② 社会保険証番号~
傷病手当金支給申請書に『被保険者証の記号・番号』を記載する箇所があります。
こちらは退社時に会社に返納する社会保険証の記号・番号であり、退社後は手元にない状態となります。必ずメモを取っておきましょう。
~注意③ 療養に専念する期間の支給金~
傷病手当金は療養中で就労できない国民に対しての支給制度なので、
アルバイトなど少額であっても収入を得ると就労可能であるとされ、
傷病手当制度は利用できなくなります。
この申請は可能であれば早めに行った方がいいと思います。
月の支給額という大きなお金に関わってくるとこなので。
・自立支援医療支給認定申請
~内容~
・指定した病院・薬局の精神科治療費保険診療分の自己負担額が
原則1割になる制度。
・うつ治療で通っているメンタルクリニックの診療代とその薬代の負担額が
1000~2000円ほどになる。
また、これは国民健康保険証に紐づけされるので、
国民健康保険への加入は必要です。
~条件~
・国民健康保険証が必要。
・診断書(3か月以内に書かれたもの)が必要。
~注意点 提出書類が多い~
私の在住している市の場合は、
下記のものが申請にあたり準備するものでした。
・診断書
・申請書類4枚
・登録する医療機関・薬局の所在地、電話番号が分かるもの
・マイナンバーの確認ができる書類
この手続きは市役所の窓口でしっかりと確認することを
強くおすすめします。申請書類も窓口でもらわないといけないですし……
・国民健康保険申請
~内容~
・これはもはや説明の必要がないと思いますが、
医療費の自己負担額が減ります。
退社すると社会保険証が失効するので、治療のため病院での負担額を減らすため必須です。
加えて、先ほど述べた『自立支援医療支給認定』を取得する場合も必須となります。
~注意点 ~
加入後に国民健康保険の支払い表セットが届きます。
払い忘れないように注意しましょう。
ちなみに年金・住民税・国民保険の支払いが重なると5万円を超えてくるので本当に辛いです。
・国民年金・住民税の切り替え申請
~内容~
・これも説明の必要がないと思いますが、
会社の給与から天引きされていた年金・住民税を自分で直接払うように変更する手続きです。
これらは手続きを忘れると後に支払いが地獄になるので早めに行います。
~注意点 ~
こちらも健康保険証と同じで加入後に支払い表セットが届きます。
払い忘れないように注意しましょう。
傷病手当金の支給額の中でこれらの支払いは本当に辛いです。
最後に
退職直後、「自分がなんとかしなければ」「家族に迷惑をかけてはいけない」といった思考が延々とループして最終的に『死』という言葉が何度も頭をよぎりました。
とても正気ではないですね。
休むべきですね。
何事も死ぬよりマシです。
ネガティブが酷いとき
「いったん落ち着いて。これからのことや家族のことを考えて……」
という謳い文句はよく聞きますが、私には無理でした。
ネガティブが延々とループして、そんな穏やかな気持ちなど入る余地がないです。
そもそも、人間の感情はプラスよりもマイナスの方が強いらしいですね。
それはプラスの塊のような気持ちで勝てるわけないですよ。
そこで、私はうつで気分がとてつもなく落ちこみネガティブがループしそうになったときの対処法は、間違いなく仕事を辞める一因となった元・上司のニヤケ顔を思い出すようにすることです。
そうすると「アイツより先に死んでたまるか。絶対に恨みを晴らしてやるからな」という怨霊さながらの怒りのマイナス感情で上書きして、ネガティブなループ思考をさせないことができました。
大事なことはマイナス感情の矛先を自分に向けないことだと思います。
心の中の『サンドバッグさん』をボコボコにしてやれば良いのです。
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