【第一の人生】79の章:産後は毎日が夢現つ
*登場人物*
萬里→主婦、14年ぶりの出産はダメージが。赤ちゃんの世話が大変。
ダーリン→萬里の夫(外出はしてリハビリ中なのだけど仕事に完全復帰はしていない、収入がなくてこっちも大変)
体に出る色々な症状は
止めることが出来ない
赤ちゃんは普通
3時間程度で
お乳を欲しがり目を覚ます
のはずだけど
うちの子は30分~1時間程度で
目を覚まし
お乳でもおむつでもなく
その理由がなんなのかわからない
この時、前にあった件(身内のリアル鬼嫁実家の話)
参照↓
『餓鬼』の事は
すっかり忘れていたし
体のキツさが先立って、
霊的な要素はすっかり忘れていた
ただひたすら赤ちゃんのペースに
付き合っている毎日。
『萬里も常にピリピリしてるし
それが赤ちゃんに伝わって
落ち着きがないのは
しょうがないのかな・・・。』
心配なのは、
夜きちんと眠れていない赤ちゃんなのに
『昼寝』をしないこと。
おかげで一日中、
毎日睡眠不足。
ダーリンはまだ
仕事には行ってないし、
入院や表立った休職理由が
あるわけでもないので
なんの保障もない。
時間はあるけど
赤ちゃんの世話を
交代してくれることもなく
家事を率先して
手伝ってくれることもない。
萬里が
産後リウマチのような症状に
悩まされていたことも
きっと忘れてる。
子供が生まれれば
少しはヤル気に
なってくれるのではないか
と少し期待していたが、
一向に「よし!やるぞ!」て
雰囲気はダーリンからは見て取れない。
心療内科とかで
診断出してもらったことはないのに
本人は鬱だと言い張る
ただこういう状態の人には
「がんばれ!」とか
「なまけてる!」とか
追い込むような言葉は
かけちゃいけないって
ユカりの時にも聞いていたし
簡単な知識だけど、
そういう言葉だけは、
この一年半程
口にはせずにきた。
現実問題、
心身の負担は
この時が一番大きかったかもしれない。
萬里が産後の不調で
授乳が困難だったこともあり
ベッドは赤ちゃんと萬里で独占していた。
ダーリンはその横の床に
布団を敷いて寝ていた。
ある晩、ふと目が覚めた
横で赤ちゃんは
珍しく静かに寝ている。
何か気配を感じ目をやると
ベッドの足元に
濃く青いTシャツの
ダーリンが立っていた。
びっくりして思わず
「なんしょっと?!」って
声をかけたが、
『ん?ちょっと待てよ。
寝る前に見た時は
水色のTシャツを着ていたはず?!』
時計は夜中の3時
なんで起きてんだ?
なんで着替えてんだ?
と思って、
床で寝ているはずの
ダーリンを覗き込んだ。
やっぱり、水色のTシャツを着てる!
ええ?あれ?
普通に寝てる!!!
状況が飲み込めず、
もう一度足元を見たが
濃く青いTシャツを着た
ダーリンは居ない・・・。
『寝ぼけたんだろうか?』
深くは考えず
またそのまま寝てしまった。
朝ダーリンは
やっぱり水色のTシャツを着ている。
萬里「ねぇ、夜中なんしよったと?」
旦那「は?なんのこと?」
あ、やっぱりなんか違う・・・。
朝起きた時も
その光景を現実のように覚えている。
もっと細かく思い出してみた、
思わず話しかけてしまった
その姿は
ダーリンそのものなんだけど
なんだか体が
透き通った感じだった。
両手で何かを大事そうに抱え
手元をジッと見つめていたなぁ
その抱えた物が何かは見えなかった
けど、それは
ボンヤリと銀色に光っていた。
濃く青いTシャツのダーリンは
萬里の呼びかけには
無反応だった。
聞こえていないような、
もしかしたら萬里の問いかけも
実際には声に
出ていなかったのかもしれない。
これが噂の『幽体離脱』の瞬間
だったのだろうか?!
この時は
どんだけ考えても
なんなのか全くわからない。
妊娠中に、
ユカりのことで尋ねて以来
連絡もしてないし、
会いにも行ってないから
これくらいのことで
村さんに問い合わも迷惑だろうし
夢見て寝ぼけたことにしておこう。
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