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Apple信者がiPhoneからAndroidへ その遥かなる道程

急に思い立ってiPhoneからAndroidに移行することにした。
新しい機種はGoogle Pixel8。
本当は昨年Google Pixel7aが発売となったときに、あまりのコスパの良さ(という評判)に移行を考えたんだけど、買ったばかりのAppleWatch(Series8)が使えなくなるということで、10月にはiPhone15Pro 512GBを買って、さらにApple王国の下僕となるべく覚悟を決めた……かに見えた。
しかし、2024年になり、いろんなことがあって、「やっぱりAndroidも知っておきたいなあ」と思うようになった。
Watch問題は、GoogleWatchを買うことにした。最新機種はGoogleWatch2だけど、基本機能とSuicaが使えればいいや、ということで、キャンペーンで1万円台となっていたGoogleWatchをポチった。

Google pixel8

なぜGoogle Pixel8なのか

もともと私は「Apple信者」を名乗っているが、会社としてはAppleよりもGoogleの方が好きだ。以前一緒に仕事したとき、その自由な社風に憧れたものだった。
メインで使っているメールはGmail、カレンダー、マップもGoogleなので、なんとかなりそう。Pixel7a(Tensor2)だとかなり安く買えるんだけど、最新のAIを使ってみるにはTensor3を積んだPixel8の方が良いと思って、8にしたのだ。
iPhone15Proは、log撮影が可能でカラーグレーディングを駆使することでかなり突っ込んだ映像制作が可能だ。シネマティックモードも合わせて映画制作もできるのが魅力だが、なかなかそこまで作り込んだ映像作品を作る機会が無く、通常の撮影で済んでしまうので、自分にはオーバースペックだと感じた。
カメラを最高性能のものにするにはPixel8Proの方が良いわけだけど、実は私はほとんどズームを使わない。それより超広角レンズの使用率の方が格段に高いので、標準(広角)と超広角レンズのPixel8で十分なのだ。手が異様に小さいので、大きなProより小さな8の方が良いということもある。
価格も5万円くらい異なるので、デカいボディのズームレンズに5万円も出す意味は無いと判断した。実際使ってみて、これは正解だったと思う。

移行はeSIMでひっかかる

Googleのサイトを見ながら、ケーブルでつないでエイヤッで終わりそうに見えるけど、実際はそう簡単ではない。
データの移行におよそ3時間ほど。バーが途中で止まったままになるので、フリーズしたかと焦ること数回。なんとか終わった。
しかし、作業はこれから。必要なアプリはその都度ダウンロードしてログインしていかなければならない。パスワードなんて忘れてるっちゅうに。
これは、普段からGoogleChromeをメインブラウザにして、そこにパスワード類を入れていれば、それほど苦労しなかったかもしれない。私はSafariをメインブラウザにしていたために、Chromに入っていないログイン設定がかなりあった。

次にSIMの設定だが、SIMカードなら差し替えて完了のはずなのに、eSIMは再発行が必要になる。私はahamoなので、ahamoのサイトにログインして、eSIMの再発行まで行った。こんな面倒なら、次のことを考えてSIMカードに戻そうかと思っている。

ウォレット設定も疲れるだけ

各種アプリはダウンロードしてログインして……の繰り返し。これは根性で進めていけば良い話だが、「ウォレット」が脱力してしまう。つまりはクレジットカードの設定。

カードを読みながら設定していけば良いかと思いきや、ほとんどエラーで弾かれる。私が所有しているカードは、VISA5枚にJCB1枚だが、登録できたのは2枚のみ。しかも、モバイルSuicaは難がありまくり(後述)。タクシーアプリ(GO TAXIとS・RIDE)ではカード設定を簡単に設定できたのに、なんでGoogle公式のウェオレットアプリに入らない?ここらでストレスマックス!

しかも、標準のウォレットアプリで良いのかと思いきや、ちょいちょい「おサイフケータイアプリを開いてください」と出てくる。何だそれ?ひとつで済むようにしてくれ〜

モバイルSuicaが使えない…わけではないんだけど、こりゃなんだ

モバイルSuica

モバイルSuicaの移行が一番厄介だったかも。これは失敗したと言えそう。
正解はたぶんこうだ。

  1. iPhoneのモバイルSuicaを一旦JRのサーバーに退避させる(これが見当たらなかった)

  2. Pixel8にモバイルSuicaアプリを入れて、立ち上げて退避させてあるモバイルSuicaを読み込む

これだけ。
でも1でひっかかったので、iPhoneのモバイルSuicaを削除することしかできず、泣く泣く削除して払い戻しすることにした(手数料は220円)。
ところが、iPhoneに入れてあったモバイルSuica2つを削除したところ、モバイルSuicaのサイトにログインできなくなってしまった。つまり、今までの使用履歴を見ることができない。案内を見るとそう書いてある(アホか!JRよ)。

仕方ないので、Pixel8側でアカウントを新規作成し、新たに設定を行うことにしたのだが、なんとか上手くいっているように見えるものの、チャージできる金額は限られていて(8000円チャージしようとしたらできなかったので5000円にした)、しかもクレジットカードの設定がそのとき1枚しかできなかったので、それでチャージした。本当は、このカードは使いたくなかったのになあ。
どっと疲れた😓

「メモ」が無い!とりあえず代わりはKeepで


Appleのメモアプリ

私は毎朝メルマガを発行しているのだが、そこで使うネタ探しに、「メモ」を使っている。シンプルな標準のメモアプリなのだが、これがめちゃくちゃ便利で、たとえばiPhoneでスマートニュースやYahooニュースを見て、気になった記事をメモにサッと入れておけば、Macでメルマガ原稿を執筆するときにMacのメモを開くと、iPhoneやiPadのメモで入れた記事が表示されるので、そのまま原稿書きに使うことができる。
特に意識せずに使っていたのだが、Androidになったとたんに不便になった。
メモの代わりになりそうなのは、GoogleKeep、Pocket、Notionあたりだが、どれもイマイチ。AndroidのChromでiCloudを開いて、メモを出しておいてそのページをアイコンにしてPixel8に入れてみたけど、記事を入れられないので、結局keepとPocketを併用することにした。ううう…メモが使いたい。


Google Keep

それにしてもNotionは評価が高いわりに使いにくいんじゃないか?誰か使いこなしていたら勧めてほしいんだけど。ニュース記事を貼り付けて、一覧にして見たいだけなのに、日記だのリーディングリストだの映画の記録だのいらないんだよなあ。記事一覧もタイトルがリスト化されているだけでいちいち読んでいかないとどれを使いたいかわからん。気になるアプリではあるんだけどなあ。

Notion

AirDropが使えない

Aidrop

これは当たり前だけど、エアドロップ(AirDrop)が使えないのは意外とイタい。Androidには「Nearby Share(ニアバイシェア)」という機能が2020年に入ったそうで、それを使えばエアドロップと同じことができるらしいけど、やりたいのはスマホで撮った写真をMacに送るというようなことなので、やはりエアドロップが使えなければ同じことはできない。iPhoneで撮った3GBの動画を、眼の前のMacに送るとき、一旦クラウドにアップしてなんてことはやりたくないもんね。
写真はGoogleフォトにアップされるので、それをMacで開けば良いけど、そういうことじゃないんだよなあ。テキスト、PDFとか各種ファイル形式のものをスッと送る気軽さが無くなるのは残念。

写真は特に問題無さそう

カメラ性能は、Pixel8とiPhone15Proの違いということになる。
簡単に言うと、素人が見るくらいでは差はわかりにくい。芸能人格付けチェックだったら、結構間違えちゃうくらいのレベル。
長時間露光、ポートレート、夜景モードなどもあるし、細かなカメラの設定もできるので、あらゆる場面で満足いく写真が撮れそう。
さらに、Googleならではの「消しゴムマジック」などのAI編集がある。今ではiPhoneにもアプリが提供されているけど、もともとGoogleのものなので、オリジナルを使えるという楽しみはある。

Pixel8で撮影した上田映劇

「どうしてもダメだ」ということが無いのがひっかかる

ここまでうまくいかないことばかり書いてきたけど、ほぼiPhoneでできたことはPixel8でもできるので、「これが無いから使えない!」という決定的なものはない。
そのため、なんとなくの違和感を感じながら使っているような状況。これがどうにも居心地が悪い。まあ、慣れれば解消されるんだろうけど、サイズの微妙に合わない靴を我慢して履いている感じ。

これでAppleのエコシステムからは外れてしまったわけで、今までiPhone、Apple Watch、iPad、Macで、Appleエコシステムを構築していたのに、これからはPixel8(Android)、GoogleWatch、iPad、Macの組み合わせになる。

「そんなに不都合を感じるなら、変えなきゃ良いのに」と言われそう。
そりゃそうなんだけど、Androidの世界に足を踏み入れたことで、今後の選択肢が格段に広がった。スマホは1万円台から20万円台まで、ウォッチもGoogleはFitbitが入っているので、今までより健康を意識しそう。やれることはそんなに変わりないけど。

AIに関しても、どうもAppleは遅れが目立ち、MicrosoftやGoogleが先に進んでいるように見えるので、ここでGoogle陣営に足を踏み込んでみることは意味がある……と思うようにしよう。
さて、半年後どんなことになっているのか。

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