勧善歌 略解準拠本文のみ+おまけ
勧善歌 ――略解準拠版―― おまけ付き
聖化蕩蕩百物和◎
不知何以報恩波◎
君有旨酒且莫酌
聽吾一曲勧善歌◎
(下平声五歌韻)
皇嗣自古比天日◉
恭敬上下結如一◉
厚澤二千五百年
寰宇之内無偶匹◉
奉公卽是第一善
勸君念念在皇室◉
(入声四質韻)
鞠之拊之顧復之◎
無病猶憂有則悲◎
謝敎顏訓愛如玉
不獨呱呱求乳時◎
子也皆是奉遺體
當恕至情憶大慈◎
事親卽是第二善
勸君可傚曾家児◎
(上平声四支韻)
是是非非辨銖兩◉
德慧術智期高朗◉
達學通理貫古今
視自有形至無象◉
聰明卽是第三善
勸君平素愼所養◉
(上声二十二養韻)
乃長衆人安萬民◎
古重斯德呼爲仁◎
諭蒙容昧示中道
又爲一世護彝倫◎
禁奢蓄財不是吝
擬施陰德恤窮貧◎
寬裕卽是第四善
勸君和氣宜如春◎
(上平声十一真韻)
處事斷事尚果決◉
赤心亦當比金鐵◉
若欲一怒安斯民
祇合知耻守大節◉
剛毅卽是第五善
勸君武勇作人傑◉
(入声九屑韻)
接賓主敬身主莊◎
威儀從來非虛装◎
乃式乃禮要嚴正
維佩是琚德之章◎
齊莊卽是第六善
勸君容止勿失常◎
(下平声七陽韻)
千緒萬條紛紛事◉
非而似是頗多類◉
纔誤取舍宿心違
欲定方嚮應致意◉
只由公道棄偏私
辨知邪正亦容易◉
既得其宜適其方
直進無志不快利◉
密察卽是第七善
勸君事事顧大義◉
(去声四寘韻)
信也唯能保一生◎
無輗無軏何得行◎
李下之冠瓜田屨
徒招猜疑又何情◎
守信卽是第八善
勸君當省誠則明◎
(下平声八庚韻)
海内衆美貫煒然◎
群物如花人如僊◎
正氣鍾集百和應
庶績雍熙德化宣◎
保内卽是第九善
勸君勿汚洞中天◎
(下平声一先韻)
閉居安知天下大◉
雄飛應遍探海外◉
可察群邦立國源
可察群邦致隆勢◉
一物之韙亦可傚
只有尺進無寸退◉
取長卽是第十善
勸君駸駸進可鋭◉
(通韻:去声九泰韻「大、外」八霽韻「勢、鋭」十一隊韻「退」)
數至十善歌將終◎
歌將終兮意不窮◎
再勸三勸君聽取
孜孜要學君子風◎
(上平声一東韻)
一善易修何不企◉
一善纔成已足美◉
爲善最樂漢東平
一語千歳存良揆◉
(上声四紙韻)
君聽此歌誦此歌◎
實踐躬行致中和◎
上天有心必保佑
福多禄多子孫多◎
(下平声五歌韻)
~~~おまけ~~~
蓼莪(りくが) ――『詩経』【小雅】――
↳鞠之一句の元となった漢詩 #第四節
蓼蓼者莪 蓼蓼(りくりく)たる莪(が)
匪莪伊蒿 莪に匪(あら)ず 伊(こ)れ蒿(こう)
哀哀父母 哀哀たる父母
生我劬労 我れを生んで劬労(くろう)す
蓼蓼者莪 蓼蓼たる莪
匪莪伊蔚 莪に匪ず 伊れ蔚(い)
哀哀父母 哀哀たる父母
生我労瘁 我れを生んで労瘁(ろうすい)す
缾之罄矣 缾(へい)の罄(つ)くるは
維罍之恥 維(こ)れ罍(らい)の恥
鮮民之生 鮮民(せんみん)の生くるは
不如死之久矣 死の久しきに如かず
無父何怙 父無ければ 何をか怙(たの)まん
無母何恃 母無ければ 何をか恃(たの)まん
出則銜恤 出でては則ち恤(うれい)を銜(ふく)み
入則靡至 入りては則ち至る靡(な)し
父兮生我 父や 我れを生み
母兮鞠我 母や 我れを鞠(やしな)う
拊我畜我 我れを拊(な)で 我を畜(やしな)い
長我育我 我れを長(ちょう)じ 我を育て
顧我復我 我れを顧み 我を復(まも)り
出入腹我 出入(しゅつにゅう)に我を腹(いだ)く
欲報之德 之れが徳に報いんと欲するも
昊天罔極 昊天(こうてん) 極まり罔(な)し
南山烈烈 南山 烈烈(れつれつ)たり
飄風發發 飄風(ひょうふう) 発発(はつはつ)たり
民莫不穀 民 穀(よ)からざるは莫(な)きに
我獨何害 我れ独り何ぞ害(そこな)える
南山律律 南山 律律(りつりつ)たり
飄風弗弗 飄風 弗弗(ふつふつ)たり
民莫不穀 民 穀からざるは莫きに
我獨不卒 我れ独り卒(お)えず
~~~以上。大体あってると思うでござる~~~