勧善歌 メモ書き@適当

聖化蕩蕩百物和◎ ※生活訓を説きつつ、仁徳天皇と皇室を讃えた歌かも?
不知何以報恩波◎
君有旨酒且莫酌
聽吾一曲勧善歌◎ 聽――おさめる、うけいれる、したがう、まかせる
(下平声五歌韻)
        皇嗣――天子の世継ぎ。皇太子。嗣は仁徳天皇の直系が
皇嗣自古比天日◉   武烈天皇で絶え、応神天皇五世孫継体天皇が御即位の
恭敬上下結如一◉   背景を鑑みた? 皇統・皇祚・皇胤ではない理由?
厚澤二千五百年  二千五百年――紀元前660年神武天皇が橿原宮で御即位
寰宇之内無偶匹◉
奉公即是第一善  奉公――国家のためにつくす。天皇は国の為に祭祀を行う
勸君念念在皇室◉ 
(入声四質韻)  念念――いつも心にかける

鞠之拆之顧復之◎
無病猶憂有則悲◎
謝教【顔】訓愛如玉 【顔】訓――『顔氏家訓』(北斉・顔之推)
不【得】呱呱求乳時◎ 呱呱(ここ)――乳飲み子の泣き声
子也皆是奉遺體    遺體――自分のからだ。父母が残したからだの意
當恕至情憶大慈◎
事親即是第二善  事親――親につかえる;『儒門事親』(金代:張子和)?
勸君可做曽家児◎ 曽家児――可能性として曾子『孝経』ワンチャンあり?
(上平声四支韻)

是是非非辨銖兩◉  銖兩――わずかなめかた。軽微なもののたとえ。
德慧術知期高朗◉
達學通理貫古今
視自有形至無象◉
聰明即是第三善
勸君平素慎所養◉ 勸君一句――仁徳天皇が民の竃から炊煙が上がっていない
(上声二十二養韻)  のをご覧になり、税を免じ質素倹約につとめた事?

乃長衆人安萬民◎
古重斯德呼為仁◎
諭蒙容昧示中道
又爲一世護【㚑】倫◎ 㚑――霊
【樂】奢蓄財不是吝 吝――①おしむ。しぶる②むさぼる③うらむ④はじる
擬施陰德恤窮貧◎ 恤貧――貧乏な人を救済する
寛裕即是第四善
勸君和氣宜如春◎
(上平声十一真韻)

處事断事尚果決◉ 果決――決断の早いこと。思い切って決行すること
赤心亦當比金鐵◉ 赤心――うそいつわりのない心。まごころ。誠意。赤誠。丹心。
若欲一怒安斯民
祇合知恥守大節◉
剛毅即是第五善
勸君武勇作人傑◉
(入声九屑韻)

接賓主敬身主莊◎
威儀從來非虚装◎
乃式乃禮要嚴正  琚――佩玉(はいぎょく)を組む玉の一つ。
維佩是琚德之章◎   上下の珠が外れないように繋ぐ役割を持つ。
齊莊即是第六善  齊莊――うやうやしく、おごそか
勸君容止勿失常◎   『中庸』「斉壮中正、足以有敬也」
(下平声七陽韻)

千緒萬條紛紛事◉
非而似是頗多【類】◉
【絶】誤取舍宿心【違】
欲定方嚮應致意◉
只由公道棄偏私
辨知邪正亦容易◉
既得其宜【適】其方
直進無志不快利◉
密察即是第七善
勸君事事顧大義◉
(去声四寘韻)

信也唯能保一生◎
無【輗】無軌何得行◎ 輗――大車のながえにくびきを取り付ける為のくさび
李下之冠瓜田履   李下一句――『古楽府・君子行』
徒招猜疑亦何情◎
守信即是第八善
勸君當省誠則明◎
(下平声八庚韻)

海内衆美貫【燁】然◎ 【燁】然――かがやくさま。燁燁。
群物加花人如僊◎    僊――①仙人②かろやかなさま
正氣鍾集百和應
【庶】績雍熙德化宣◎  雍熙――天下がよく治まって、上下の者がともに
保内即是第九善       やわらぎ楽しむこと。
勸君勿汗洞中天◎
(下平声一先韻)

閉居安知天下大◉
雄飛應遍探海外◉
可察群邦立國源   仁徳天皇の功績に、初めて国郡の境を分けたことがある
可察群邦致隆勢◉
一物之【題】亦可【徽】
只有尺進【魚】寸退◉
取長即是第十善
勸君駸駸進可鋭◉  駸駸――速く進むさま
(通韻:去声九泰韻「大、外」 八霽韻「勢、鋭」十一隊韻「退」)

數至十善歌將終◎
歌將終兮意不窮◎
再勸三勸君聽取   聽取――耳をかたむけて聞く
孜孜要學君子風◎  孜孜――おこたらずにつとめるさま
(上平声一東韻)

一善易修何不企◉
一善【纔】成已足矣◉
爲善最樂漢東平
一語千歳存良揆◉
(上声四紙韻)

君聽此歌誦此歌◎
實践躬行致中和◎
上天有心必保佑
福多禄多子孫多◎
(下平声五歌韻)


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