実は、マリアプロジェクトって本を読みだしたけど、結果が恐ろしくなって、途中で止めました。 これは、限界集落だらけの国家の話、で、予測できる問題を先送りしたツケ、これをどうするか? 楡周平らしく、最後はチャンスと前向きに捉えようってことになる(笑) 2点気になったのが、原発より再生可能エネルギーのコストが安くなったことと、NFTよりAIのほうが伸びて行きそうな事。 だけど、大筋では間違っていないと思う。
楽しいドラマを見てる感覚で読めた。 自分はやっぱり、借金取りの王子が好きかな。 それぞれ人生の転機を迎え、様々な生き方を考えながら読めるエンタメ本。 面白い。
名作だった。 そうなんだねえ。中央だけでなく、田舎にも、こんなに面白い男どもがいたんだねえ。
外交って凄いな~。 力と知恵、騙すなら心底から騙す。 腹落ちする。田舎に生まれた故の苦労と、臆病から考えまくった熟慮の外交の長宗我部元親。 交通の要所に近く、人材も武器も服さえも優れている尾張の信長が、四国の領土を献上しろ、と。 主従関係を結んだ訳では無いが、力の差は歴然。 これは、面白い。
いやいや、後書きで、君たちに明日はない、の後編で、という話を読んで、本を見る。 なんと、張り込み姫、っていう更に後編が手元にある(笑) 1がなくて、2と3。 まあ、とにかく、表題の借金取りの王子、良かったよ。
誘拐犯は、捕まるとき、その子は朝ごはんをまだ食べてないの、と言った。 明らかに母親の言葉だ。 がらんどうになって、まだ生きている八日目の蝉。 後半は読み進むに連れて、読みたくなくなった。結果は分かっていたから。 凄い作品だ。
なんというか、笑っていいとも、ごきげんようの後の昼ドラ、ドロドロした昼ドラみたいな作品。 ただ、日本の権力争いにありがちな自己保身が少なく、成り上がりの泥臭さを主に感じるのが楡作品の良さ。 木原問題など、現実はつまんない世の中ですが、小説読んで、また頑張りましょう!
SFは発想力だ。 面白いSFは、身近な食べ物の美味しさを想像させるし、壮大な世界の仕組みも教えてくれる。 佐藤究のアヘンの話は、テスカトリポカと繋がっていた。 最初の家賃と借家、大家の質の悪さ、途中の餃子対決をする女の子の話は、設定が未来の中国だった。 作家の思い道理に書け、読者も純粋に楽しめる作品は、力量がそのまま表れる。SFの良さだ。
うーん、近未来SF警察物なんだけど。 面白かったよ。十分に。映画にもなるらしい。もうなったのかも? まず、良かったのが伏線の多さ、最後にまとめてドッカン、という期待を裏切らない良さ。 で、もう一つだったのが、過去形なんだよね。それから現在日本での問題から発展してこうなったよ、という説明が、この書き方は必要なんだけど、SFの世界にイマイチ感情移入できない冷静さ際立つ文章。 理由は戦闘で重要なので、読めば分かるけど、武器の説明も長い。 ぶっ飛んだSF読みたいんだよ~って
言い訳をしない探検家は、誰からも理解されない。 だが、最後に、最も危険な旅に出る前日に、最愛の人に理解してもらえる。 モームはいつもサラッと書くけど、内容は深い人生の決断、しかも世間体を否定して得た自我を確立する。 人間の絆や月と6ペンスもそう。 もしかしたら、読まず嫌いの名作が、最も欲していた作品かもね。
一気読み。眠いのに仕事(笑) 面白い上に、水戸黄門並の真っ直ぐ構成。 眠いから打ち間違い多く、前に進まない。 小説は前に、仕事は繰り返し(笑)
前フリ凄いよ。 今村翔吾の正面から書いた生き様小説。 不良やヤクザの生き方じゃない、本業で頑張る男ども。 自分の才能のなさを嘆き、出来ることを必死で行う、火消しの生き様。
これちょっと良いねえ。 有名な作品ではなくても、傑作と言える。 職人魂とか、一癖あるけど才能も凄い人の成長、挫折からの復活、勧善懲悪の明快さ。 こんなに面白いとは、期待以上でした。
よく言われるけど、もはや軍隊とは言えない。 補給は現地で略奪って、そんな国なんだよ、日本は。 撤退と言わず、も同じ。完全敗走。
人情物の中にちょっとづつ戦争の影が見える。 友情、愛情、ミエ、劣等感。 いつの時代も同じ。家族の物語は、いつも懐かしい思いがする。
自分の血を吸ったヒルを食べる。虫食いの跡のある草は毒がない、と安心して食べる。生の芋を食べる、手榴弾で剥がれた自分の肉を食べる。 そして、人肉と分かっていた猿の肉を食べる。 戦争を知らない人間は、半分は子供である。 戦争が利益になる一部の者に賛同する者が出てくる、兆候。全ては兆候。 これは、自分自身が経験しないと書けない。圧倒的な事実。