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ウッドデッキで薪ストーブ!
別荘竣工時のブログで外遊び用にウッドデッキに造作ベンチを設えた話をしました。季節を選ばずアウトドアリビングで思う存分遊びたいとプランニング時に思いつき、工務店に少し無理を言って作ってもらいました。プランニングの様子はこちら。
そしてこのベンチに囲まれた土間スペースには以前から目をつけていた京都のMt.SUMI社製のアウトドア薪ストーブ「AURA ver.2」を置くことを決めていたのです。
しかも今年2023年にサビに強いステンレス版「AURA ver.2 SUS」がリリースされるということで、発売日に速攻でゲットしたのは言うまでもありません。
ほぼ完成品のストーブを箱から取り出して早速土間に設置してみます。思ったよりも重くどっしりしています。そして8つのピースに分かれている煙突をすべて繋いで差し込むと完成です。
煙突をペグダウンできる固定リングがついていますが、本体が20kgほど重量があるので、よほどの強風時に使用しない限り倒れてしまう心配はなさそうです。※こちらは折を見て固定するペグを刺したいと思います。
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早速使ってみます。ストーブの燃焼室は広く、商品説明どおり45cmの薪が横向きに入ります。火入れして慣らし運転がてら背面の空気取入口と煙突のダンパーを調節しながらストーブを温めていきます。
実は室内の薪ストーブ アイアンドッグNº07 よりも簡単に焚き付けができたのでかなり拍子抜けしました。
さて、色々といじっていると徐々に日が暮れてきました。標高が1100mを超える山中は陽が落ちると途端に気温が下がります。薪ストーブの本領発揮ですね。
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窓が大きいので揺らめく炎を堪能できますね。しかも3面ガラスなので横から眺めていても楽しいです。ステンレス筐体なのであまり熱い印象はないのでうっかりと素手で触ってしまいそうですが、操作するときはきちんとグラブをつけましょう。
さて、ものは試しと、天板でフライパン調理をしてみます。薪を補充してフライパンを置き、フライパンが十分に熱せられるのを待つのですが、これがなかなか熱くならないのです。
これはある程度想定していたことなのですが、このAURA ver.2 SUS は筐体が鉄ではなくステンレスなので、鉄よりも熱伝導率が低くなります。また、天板には鉄製にはないリベットが打ってあるため、フライパンを置いても底面がピッタリとストーブ天板に接さず、リベットの高さ分の隙間ができてしまうんですね。
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これらの理由によるものと思われますが、待てど暮らせどフライパンがジュージューいうことはなく、仕方なく気長に飲みながらソーセージやベーコンをジワジワと低温調理していました(笑)
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後日あらためてMt.SUMIの製品ページを見に行くと、ステンレス版は「煮込む・保温するなど中火で温め続けるような調理に適しています」という記述が追加されていました。新発売後に購入者から似たようなフィードバックがあったのかもしれません
ただこのアウトドア薪ストーブ、これだけでは終わりません。熾火になったところで、今度は別途買ってあったセラミック製ピザストーンを炉内に投入します。流石に中は鉄製と遜色なくオーブン料理が出来るはずです。
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本来は生地をこねるところからやるべきなんでしょうが、家の引き渡し直後なので何かとやることが多く、今回はこの日のためにネットで地方から取り寄せていた冷凍ピザを投入しました。
さすがに炉内は十分な熱があり、みるまにチーズがブクブク沸騰し始めます。一枚目は大成功!ピザピールで取り出してその場で割って頬張ります。やはり外で焼いて食べるピザは美味しいもんです。
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ただ二枚目は、調子に乗りすぎて焼き加減をこまめにチェックせず、気づいたときには底面が真っ黒に焦げてしまっていました。やはりピザを焼くときは一枚一枚真摯にピザと向き合わないといけませんね。あと、炉内で調理するときは十分に熾火になってからするべきだと学んだのでした。
一通り遊んでみて
やはりウッドデッキに造作ベンチは大成功でした。いくら人工デッキ材とはいえ、直接デッキ上に薪ストーブを置くのは憚られますし、良いドラフト効果のために煙突を長く維持するにはやはり軒下では高さが不足します。デッキの中に土間スペースを置くことによって、まるで布団のないこたつのような感覚です。夏はこの土間に天体望遠鏡を置いて星空観察なんて使い方も良いかもしれません。
また、寒い中ベンチに足を投げ出して座り、ストーブで足先を温めながら飲むお酒は格別で、家にいながらにしてまるでキャンプに来たような楽しさも味わえます。別荘自体が非日常感を演出していますので、相乗効果で非常にバリューの高い仕上がりになりました。
これからウッドデッキを考えておられる方にはぜひお勧めします。
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