顧問契約とChatworkにこだわる理由
事務所のウェブサイトに、自分が弁護士として保育園その他社会福祉法人に対しどの様な業務を提供するかを記載しています。
先日、初めての相談に来られた法人の方々とお話しして、自分が提供しようとしているもののイメージが伝わる記載になっていないことが判明したので、補足説明的なものを試みます。
これまでも保育園や幼稚園などから労務や利用者とのトラブルについての依頼を何度も受けてきました。ただやはり、國本のところへ辿り着かれたときには相当事態が進行していることが多い。それまでの対応とストレスでかなりのダメージが生じていました。
そこで何とか初期対応だけは間違わないようにと、自分なりに言語化を試みたのが次の記事です。
とはいえ、福祉のプロである福祉現場の方々が労務や利用者とのトラブルに自ら対応するのは、なかなか大変です。そこは紛争の予防&解決のプロである弁護士に任せて欲しいと「社会福祉法務支援」を標榜し、現在の事務所を立ち上げました。
現在、自分がやりたいのは社会福祉法人に対する日常的な寄り添い型支援です。その具体的な方法として提案しているのが、法人本部や各拠点の管理者の方々とChatworkのスレッドを共有することで、トラブルになりかけた或いはトラブルになるんじゃないかと感じたその瞬間から國本に即座に相談できる体制の構築です。
守秘義務の関係で依頼者の情報を出すわけにいかないので、うちの法人のものを差し支えない範囲で提示します。なお、うちの園長とはLINEでやり取りをしていますが、LINEは端末依存SNSでデータが消失しやすいため、業務で利用することは弁護士としてはお薦めしません。
園長がトラブルになる可能性があると感じた時点で、國本にLINEで連絡や報告が入ります。國本が判断すべきことや助言すべきことがあれば、すぐに伝えます。その上で、テキストのやり取りで足りないと判断すれば、電話や対面での打合せを行います。保育現場の専門家である園長の知見と國本の弁護士としての知見を持ち寄り、その時点で最適だと考えられる方針を策定します。
福祉専門職だけで対応する場合よりも適切な方針を選択できることが多くなるはずです。また現場のストレスも大きく軽減できると考えます。
たまたま先日、社会福祉法人の経営者と管理者が集まる会合で「苦情対応」についてお話し、交流する機会を得ました。皆さん本当に想像を絶するようなご苦労をされていました。
そこまで大変な思いをされるのであれば、その一番最初の段階から國本に関与させていただきたいと、冒頭のメニューを考案し提供しているのです。
その会合でも申し上げましたが、紛争対応のプロである弁護士でも自分のクライアントとの関係に問題が生じると、その対応はなかなか困難です。トラブル対応のポイントの一つは、第三者性がある者の関与です。
紛争の予防と解決の専門家であり、かつ第三者である弁護士に常時即座に相談する体制を持ってもらいたい、それによって福祉現場の皆さんには本来業務である福祉に専念し、社会福祉をより一層充実させていきたいというのが、クニモト法律事務所のコンセプトです。
顧問料金については一律に適用するものではなく、拠点区分数が多い法人さんについては契約内容と金額についてご相談させていただくので、まずはお問い合わせいただければと思います。
以上
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