ときどき軽井沢#1|「今日からよろしくお願いします」
※2020年の記事を転載しています。
ひょんなことから始まった軽井沢の生活。
ここでは日々どんな出来事が訪れるんだろう。
どんなことを思って、それは時間とともにどう変化していくんだろう…。
そんなことを知り、残しておきたくて
日記を書くことにしました。
昨日までに起こった出来事を一晩寝かせて、
気持ちのいい朝の時間に回想しながら書きたいと思います。
できれば長く続くように、
消して無理をしないと自分に約束をして始めてみます。
これからどうぞ宜しくお願いします。
引越のお祝いは雪
目を覚ますとベランダの向こうに見える木々や土に、
うっすらと雪が積もっていました。
季節は冬。
我が家は、東京から軽井沢へ
まる1日かけて引っ越しを終えました。
軽井沢は、毎週のように足を運部ほど大好きな場所。
「今日からはここに住むんだ」
そう思っても、にわかに信じられなくて、
いつものように向かう軽井沢への車中で
いつもと違う感情を抱えていました。
新居に到着するやいなや、
住居の設備説明のためにさまざまな業者の方が尋ねてきました。
どの人も機器の説明と合わせて
寒い地域ならではのことを教えてくれるのです…!
たとえば
「水道水はミネラルが多くて水垢が付きやすいからマメに拭いてね」とか、
「カルキは多くないんだよ」とか、
「冬は夜通しお風呂に水を張っておかないと凍結しちゃうよ」とか、
そんなことをね◎
すべての荷降ろしが終わって気がつくと
あたりはすっかり暗くなっていました。
街灯も少ないので本当に真っ暗闇。
気温は-2度と低く
くっきりとした明るい月と星がよく見える静かな夜でした。
引っ越しの疲れもあったので
星野リゾートが運営するトンボの湯に。
トンボの湯を会員料金で使えるのは
軽井沢移住で嬉しいことの1つです。
この日はなんと500円で入浴しました(2020.1現在)。
冬の露天風呂は、言い表せないほど幸せになれますよね。
トンボの湯のエントランスには
それはそれは大きなモミの木があって、
数え切れないほどの電球で飾られていました。
このモミの木がひときわキレイに見えたのは
まわりが本当に真っ暗だから……。
知っているはずのことをあらためて
この目で、この身体で、教えてもらった夜でした。
「くらし」を体験し、体現していく
生活の知恵を教わったり、自然の偉大さを知ったり。
この地ならではのことを
先人や自然に教えてもらいながら日々を送る。
「くらし」とは、そんなことの積み重ねのように思えました。
軽井沢で始まる生活は
そんな「くらし」を体験し、体現を試みる
実験のようなものになるかもしれない。
そんな気持ちを抱いた朝。
さて、今日はスタッドレスタイヤを買いに行かなくちゃ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?