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道草植物図鑑No.4「キュウリグサ」

名前を知るまでは、意識すらしたことのなかった花。
花の大きさは2〜3ミリととっても小さくて、
普通に歩いていたら、咲いていることも気づかずに素通りしてしまいます...!

その名も「キュウリグサ」。
キュウリ要素はどこにもないのに、どうして?
という好奇心でいっきに興味が湧く、いい名前!

名前の由来は「葉を揉むとキュウリの匂いがするから」らしいのですが、植物ってだいたいキュウリっぽい匂いな気がする...。


しゃがんでじーっと観察してみると淡い青色の花が咲いています!
花模様のレースのようで、乙女心がくすぐられてしまいますね。

ワスレナグサにも似た花ですが、
それもそのはず、ワスレナグサと同じムラサキ科ワスレナグサ属の植物です。

そして、この植物の魅力は花がほころび始めたころにあるのではないでしょうか?


花序が、くるん!

ふさふさの毛も相まって、柴犬のしっぽみたい!
可愛い。ずっとみていられる!

キュウリグサは最初花序がくるんと丸まっていて、下の方から花が咲きほころんでいきます。
それに伴って、くるんと丸まった花序もどんどん真っ直ぐになっていくのです。
この花のつき方は「サソリ型花序」といいます。

名前をつけた人はサソリのしっぽみたいって思ったんですね!

春、たくさんの植物たちに混ざって足元を彩ってくれています!
少し腰を下ろして、ぜひ小さなしっぽを探してみてください。


キュウリグサ
Trigonotis peduncularis
ムラサキ科ワスレナグサ属 

在来越年草
花時期 : 3〜5月
生育地 : 畑地、路傍、野原など


出典 : 街でよく見かける雑草や野草がよーく
   わかる本/ 岩槻秀明
   散歩が楽しくなる雑草手帳 / 稲垣栄洋

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