コガネムシ科3種比べてみた。
最近お庭のオリーブの元気がなかったようで、暑いからかと母が水やりをすると、
「土の中からいっぱい幼虫がでてきた!」
とびっくり。
「え〜、どんなん?」
と植木鉢の中を覗いてみると、
ほんとに大量の幼虫が!!!
多分、カナブン?
いや、コガネムシ?
ハナムグリっていうのもいるな?
そういえば、ああいう緑色の甲虫はみんなカナブンで片付けている。
という事実に気づきました。
ということで、よく名前を聞くコガネムシ科3種の違いを調べて、描いて、比べてみました。
描いてみると、結構見た目違うんもんだな〜。
そして、翅のきらきらが宝石みたいで本当に綺麗。
惚れ惚れしてしまいます。
絵でこのきらきらを表現できない...!
代わりに、同じくコガネムシ科のマメコガネの写真を貼ります。
カナブンやハナムグリも見つけたら、写真撮りたいです。
コガネムシの仲間の翅は構造色といって、翅の中の複雑な層構造の中で光が反射して干渉しあって出来上がる色なのだそうです。
なので、この層構造が壊れない限り変色したり褪色しないのです。
同じく構造色をもつ生き物は他に、タマムシ、モルフォ蝶、カワセミなど。
みんな、うっとりしてしまうくらい美しい生き物ですよね!
さて、翅の美しさに感動してつい成虫の絵を描きたくなったのですが、今回オリーブを弱らせた犯人はコガネムシの幼虫のようです。
幼虫は根を、成虫は葉を食害するため、園芸や農業においては害虫という扱いなのだそうです。
逆にカナブンやハナムグリは腐葉土を分解して、土壌を豊かにしてくれる益虫という扱いでした。
それと調べて初めて知ったのですが、
一口にカナブンといっても
カナブン、アオカナブン、クロカナブンとたくさん種類がいるんだな!と驚きました。
同じくコガネムシも、スジコガネ、マメコガネ、セマダラコガネ、とたくさんいるし、
ハナムグリも、シロテンハナムグリ、コアオハナムグリ、クロハナムグリ、とたくさんいます。
分類ってほんとに難しいですよね。
その分野のプロフェッショナルにきかないと、分からなそうなことばかりです。
出典:生物たちの超技術/志村史夫
むし くらしとかいかた/ひかりのくに