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猫村さんが、無理のない働き方を教えてくれた

先日、寝ながらポッドキャストで聴いていたラジオ番組から、こんな言葉が聞こえました。

「自分に何が向いているかを、自分で決めすぎないほうがいい」

Spotifyで配信されている「別冊アフター6ジャンクション」という番組で、この時は「少女マンガを読んで【女子の労働】についてじっくり考えてみる特集」の延長トークの回。

15:30あたりで、マンガ研究者・ライターで大学講師のトミヤマユキコさんが「新社会人に向けてのマンガ」として『きょうの猫村さん』をおすすめするくだりでした。

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トミヤマユキコさんは、「猫村さんの無理がない職業選択や働き方が参考になる」と続けます。

もしかして、わたしがコピーライターを続けてこられた理由ってこれなんじゃないか?と思って聴いているうち、目が冴えて眠れなくなってしまいました。

自分に何が向いているのかを、自分で決めすぎない

番組の中で、猫村さんが「なぜ家政婦という仕事を選んだのか」を説明するエピソードが紹介されました。ざっくり意訳すると、周りからの「あなたは家政婦の仕事がうまくて向いてるよ」というメッセージにビビッときたから。

わたしもこれと近い経験があります。

就活をしていた頃の話です。第一志望だった出版業界やテレビ業界で落ち続け、どこにも必要とされていないんだ…と不安ばかり募る日々を送っていました。

そんな時、たまたま見た大学の求人サイトでコピーライターを募集していた今の会社が目にとまります。

本が好きだし、言葉にまつわる仕事ができるなら…と広告業界の研究もほとんどしないまま応募。勢いとハッタリは光っていたのか、採用してもらえました。

わたしは、受かったのだからコピーライターに向いているんだ!と前向きにとらえました。

結果的にはこの仕事にやりがいを見つけ、今も続けることができています。

呼ばれたほうへ行ってみる

どんな仕事でも「え、わたしがこれをやるんですか?」という局面があると思います。でも、呼ばれてジョインさせられる展開も悪いことばかりじゃない。

コピーライターとしてのあり方を振り返ると、わたしは周りから「やってほしい」と言われたことをたくさん引き受けてきました。

最初は気が進まなくても、意外に力を発揮できてほめられたり、素敵な出会いがあったりして、やってよかったと思えることが多いのです。

だから、自分に何が向いているかを自分で決めすぎず、呼ばれたらとりあえずそっちに行ってみるって大事だなと感じます。

怒られても、ケロッとしている

もう一つ、「猫村さんの受け身の取り方がいい」という話も出ていました。猫村さんはすごく怒られても、怒られちゃったわーくらいでケロッとしてるのです。

怒られた時になかなか立ち直れず引きずってしまうのは、真面目な人です。わたしもそうなので(!)よくわかるのですが、必要以上に自分を厳しく責めてしまうんですよね。

でも、問題はそこなのです。自分で自分を追い詰めてしまうこと。あれもダメこれもダメなわたしなんて…と負のスパイラルに入り込む。

あ、マズいなと感じたら、いったんスマホやパソコンから目を離して席を立ったり、さんぽに行ったり、物理的に環境を変えてみるといいです。そう、まるで猫みたいに身軽にふらっとしてみる。

それでもどうしようもない時は、『きょうの猫村さん』を読んで「このくらい、のんびりでいいんだ」と力を抜くのがいいかもしれません。

怒られるのを無効化しちゃうのは、ひとつの手なんですよね。新しい気持ちでまたチャレンジできるから。

失敗しないように怒られないように働くのはすごーく疲れます。むしろ、猫村さんみたいに「怒られても、平気でいる」受け身を取れることのほうが、大切なんじゃないかなと思います。

文:シノ

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よりみちコピーライター
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