デジタル×ダンス、360°動画ダンス作品を撮影し終えて考えること
コロナ禍始まってすぐデジタル×ダンスかー、と考えてすぐに頭に浮かんだのがVRで、その流れからあれ360°カメラなんてのが意外と手軽に手に入るっぽいとなり、同時に10年前から気になってた映像制作ソフトAfter Effectsの勉強に着手したらラッキーにもプレミアも同じような仕組みだったのでVR映像編集も案外できる!となって、当初無謀に思えた360°企画が何とか形になったという流れです。
今絶賛編集中ですが、これが空間を全天球自由に見渡しながら画角を設定していくのが非常に面白い。
そしてダンサーの動きと映像空間の動きが連動する瞬間などは、現実空間相手にクリエイションしているときに近い興奮がある。
かなり残念なのが画質がだいぶ落ちることですが、実験的かつロックダウン中でもできる範囲という意味では十分な取り組みだったと思います。まだ終わってないけど。
とにかくリサーチする中でここ5年10年のテックの発達を知り驚嘆しました。昔一度作品で使ったモーションキャプチャー技術も、今はとんでもなく身近になってきてるらしい。
となると次に気になるのはやはり人工知能。
本当にあれは一体どんな仕組みなのかが気になりすぎる。そしてそんな得体の知れないモノに今もきっと手を貸しては借りているであろうことが気持ち悪い。
でもひとたび得体を知ればきっと仲良くなれるはずと思う。差別意識と同じですね。
中学時代、英語、数学、歴史の先生に相当めんどくさい質問しまくってたイヤーな生徒だったことを思いだすw。なんでそうなるのか徹底的に知らないと運用できない気質。爆
人工知能×アートで象徴的な事件が5年前くらいにあって、権威あるオークションハウスでAIが生み出した人物肖像画が4000万円で落札されたという。
面白いのがそのAIのコードを書いたのは当時19歳の少年で、出品アーティストはただその人工知能を使ってAIに勉強させて出力させただけだったという裏話。(もちろん少年とアーティストは無関係。) アートや芸術という行為そのものに疑問符を投げ掛ける事件。
それは置いといても、テックがこうも発達するということはよりナチュラルな表現が可能になるということだから、テックによるテックのための表現じゃない、人間を軸に据えた新たなテックと人間の融合の可能性を見いだせる気がするし、そうでないとちょっと未来が今のコロナ禍のように人間不在すぎて寂しくなってしまう。