プロスポーツ経営から参考にしている3つの取り組み&考え方
昨日は1か月ぶりにオンラインイベントを開催しました!
参加者の半数以上は、総合型地域スポーツクラブに何かしら関わっている方々でしたが、人材の高齢化に対して10年後も見据えて対処していかないといけないといった課題があります。
一方で、総合型地域スポーツクラブの方は、一般的に閉鎖的になりがちで、個人的にはプロスポーツや障害者スポーツなど、スポーツ業界の中でも幅広く捉えて関わったり、色々な人と交流していく必要があると考えています。
スポーツ業界に限らず、異業種の取り組みを参考にすることも多いですが、
具体的にプロスポーツのどのような点を参考にしているかを今回は3つ紹介したいと思います。
1.数値化・指標化
こちらを考えるきっかけになったのは、楽天イーグルス立ち上げ物語や改革を綴った書籍を読んだことです。
年俸査定で、数値基準を増やしたりより明確にしたことなどが書かれていますが、楽天イーグルスのみならず、プロ野球や他のプロスポーツでも数値に対する意識が高まっているのは、総合型地域スポーツクラブ・Doスポーツ界でも取り入れるべきだと感じました。
では具体的に何を数値化しているの?ということですが、プロスポーツで"稼働率"にあたるものを、"満席率"として逐一確認したり、リピート率を2回目、3回目、4回目、5回目以上、そして会員になった割合など細かく数値化するようにして、その結果から対策を考えるようにしています。
以前は、エンジョイスポーツの基準値を作ろうとして(数値化しようとして)、バレーボールのラリーが1プレーあたりどのくらいが理想なのかを追求するために、一時期、1プレーごとのラリー回数を記録していたこともありましたが、そこは競技スポーツとの比較も必要になってきますし、断念しました。。
2.オープナー制度
これは米大リーグの1チームが独自に取り入れた戦術で、早い回から失点しないために、普段リリーフしている投手を1巡目にあてて、失点しない確率を高めるというものです。
この"失点しない確率を高める"というのが、Doスポーツの運営で言えば、"満足度を高める"にあたると思っていて、具体的にバレーボールやバドミントンのチーム分けで、もったいぶったり出し惜しみすることなく、初めから最も満足度が高まるような組み合わせでスタートするよう意識するようにしました。
何でオープナーからこのような発想につながるのか?と結びつかない方もいらっしゃるかもしれませんが、何を模倣するにもそのままではなく、考え方を理解し、その考え方を取り入れられるかどうかを考えるのが大事だと思っています。
3.ハイブリッド型経営
こちらは、Jリーグチームに多いと思いますが、プロチーム(クラブ)は株式会社で運営し、スクールなど総合型地域スポーツクラブをNPO法人や一般社団法人(公益社団法人)で運営するというやり方です。
私が代表をやっている株式会社は、厳密にはスポーツ組織ではなくまちづくり組織ですが、設立時の定款の事業内容にスポーツのことも記載していますし、使い分けできるに越したことはないと思っています。
株式会社のホームページはこちら
昨日のオンラインイベントでも、NPO法人で総合型地域スポーツクラブをやっている方が、スポンサー獲得は定款に触れると言っていました。
法人形態によって制約が生まれることもありますので、当然マンパワーの問題もあるとは思いますが、Jリーグチームが斬新なことをできているのはハイブリッド型経営も要因の一つになっていると捉えていて、自身においても効果的なのではと思っています。
以上3つを紹介させていただきました。
その他コロナ禍における取組みにおいても、プロチームの選手を活用したインスタライブでスポンサー企業を紹介したり、タイのサッカークラブに指導ノウハウを提供する代わりにタイ企業への販売網を紹介していただくことで、国内のスポンサー企業に付加価値を提供するなど、見るスポーツとするスポーツの違いはあれど、参考にできるところは多いと思っています。
ということで、スポーツ業界の中でも特に、地域課題や社会課題にスポーツをどう活用していくかというところに焦点をあてることで幅広い交流が生まれればと思い、オンラインコミュニティもやっています。
現在直近では、地域課題を、地域スポーツクラブとプロスポーツクラブと連携して取り組むことや、スポーツ・コミュニティと医療の連携ということで
「運動することやコミュニティに所属することが健康寿命の延伸や疾病の予防にどれだけ貢献しているか」 といったことに取り組めればと考えておりますので、こういったテーマに興味ある方は申請していただければと思います。
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