雨の時間
帰る途中のこと。
空が暗くなり、雨が激しく降り出した。時折空が光る。
視界が悪くなったので、スピードをゆるめつつ・・・
おおーっ!と一人で興奮する。
スピーカーから流れるのは、ハスキーな歌声。
最高だ!わくわくする!
せっかくなので、この雨をじっくり味わうことにした。
コンビニに駆け込み、以前から目をつけていたスイーツをゲットする。
いつも売り切れていたのに、あったのだ!なんていう奇跡!
ずぶぬれになりながら、車へ戻る。
ほくほくの私は、ずぶぬれなんて気にならない。
雨の音と景色に囲まれて、食べたかったスイーツをほおばる、至福の時間。
これ以上の幸福があるだろうか!
オーディブルで、本の続きを聞く。
ふと周りを見わたすと、雨の中、次々とコンビニに駆け込んでいく人々が見える。
そして観察していると、買い物を終えても、人々は車の中にとどまっている。
・・・もしかして、彼らも雨を楽しんでいる?
勝手に仲間の気分になった。
「楽しいよね!」と勝手に気持ちを共有する。
そんな突然の雨はすぐに上がり、私は満足して帰宅したのでした。
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