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会話、苦手すぎる

私って、会話も説明するのも、本当に下手だなーってつくづく思う

正直、「この人には何もかも口から驚くくらい言葉が出てくる!」
なんて人はいない
その人と打ち解けてる・打ち解けてない、とかの問題ではなく、
完全に私の問題なのだ

母にさえも、説明が下手だと言われる
「話し方のコツ」なんてものはあるだろうが、
そもそも私はしゃべることが苦手である

この間「(私の名前)はどんな生き方をしたい?」と聞かれて、
これまで私が「生き方」について考えたり、
本を読んで(ふむふむこれは大事にしたい)と
思ったことを頭の中で廻らせた
でも、それらは少し多すぎて、整理したくて、
「これです!」と端的に言いたくて、
「少し考えます」と答えた
そうしたら、「(私の名前)はすぐに答えると思った(笑)」と
返されてしまった

私はどんな人間だと思われていたのだろう
自分の見る私と、他人が見る私の違いに
モヤっとした

書くこと・文章にすることは安心する
誰も私のこの「ゆっくり考えさせて…!」という時間を
待つことはない

本当は大好きな友人との会話だって、
憧れの大人の人たちとの会話だって、
焚火の火をただじっと見ている時間のように
空白の時間を許してほしいのだ

どうしても「ああ、はやく何かあなたに良い言葉をかけなくては」と
時限爆弾を渡されて、カウントダウンが目の前で始まる

「そういえばさっきの話だけど…」くらいのテンポで
できるならおしゃべりしたい

哲学研究者 永井玲衣さんの『水中の哲学者たち』を読んだ
哲学対話のファシリテーターもされている

文中では、哲学対話の様子と、永井さんが信じる「考えること」の
意義がありありと書かれているのだが、
そこでは「自分の言いたいことが言葉というかたちにならない、
正直自分でも何を言っているかわからない、
けれども、そんなあなたがたまらなく愛おしい」
人間の曖昧さを受け入れてくれる世界があるということを教えてくれた

私は話すことが苦手で、書くことに安心し、人が好きだ




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